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瀬戸内海研究フォーラムin山口の内容紹介(その3)

2023年09月04日

第1セッション三番目の演者は、NPO法人南港ウェットランド理事の和田太一さんのお話でした。大阪にお住まいのようですが、干潟に随分お詳しく、周防灘の干潟全般についてわかりやすく話していただきました。南港というのは大阪南港なんですね。
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/113001773?notice_sort=notice_type¬ice_order=asc

干潟に生息する多くの希少種や、カニのすみわけ、干潟のタイプについてもわかりやすく解説していただきました。

干潟の絶滅危惧動物図鑑も貴重な資料です。おそらく入手困難でしょうね。

干潟に続く天然のヨシ原も大切な場所ですが、確かに人為的な影響を受けてしまう場所でもあることは、中川河口域のヨシ原の例を見ても理解できます。

ツクシガモ、スグロカモメ、ダイシャクシギやクロツラヘラサギなどにとっても重要な環境なんですね。

かつて、きらら浜自然観察公園の原田さんの講演でお聞きしたこともありますが、周防灘の干潟はシギ・チドリなど渡り鳥の急速場として非常に重要な場所です。

1980年から2000年の20年間にシギ・チドリの飛来数も4~5割減少したそうです。
それでも大分県中津の干潟はシギ・チドリの飛来数は有明海大授搦干潟に次いで日本で2番目に多いそうです。

干潟に関する重要な図書の類もたくさん紹介していただきました。
身近なところの環境の大切さには意外に気が付かずにいるものですね。

写真掲載等、ご許可いただいた和田様に感謝いたします。
その4に続きます。(文責:浮田)

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