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ネット検索していて、食育・農業に関する参考になる動画を見ることができました。

2022年11月13日

これらはいずれもTBSの報道特集の録画で、金平キャスターが関心を持たれたシリーズのようです。

まず目についたのは、宍道湖でワカサギとウナギが取れなくなったのは、ネオニコチノイド殺虫剤の影響ではないかというものでした。
https://www.youtube.com/watch?v=0J1T-MO3t5U

島根県宍道湖での漁獲量は1993年から94年にかけて激減しています。水中でもワカサギのえさになる動物プランクトンやウナギの餌になる節足動物のエビやカニが少なくなったことが減少の原因であることが明らかにされとのことです。

水田のカメムシやウンカの防除のためにネオニコチノイド系農薬が1992年あたりから使われるようになったということです。

ネオニコチノイドはミツバチに害を及ぼすことが知られていますが、宍道湖周辺のウチワヤンマも1993年から激減したそうです。

さらに、大事なこととして、神戸大学の星教授の研究として、無毒性量のネオニコチノイドを与えたマウスの行動を実験され、対照のマウスと比較して、非常に憶病な行動しかとれないことがあきらかにされました。


人間で実験するわけにはいきませんが、このような影響を受ける可能性があるということになります。

日本消費者連盟の以下のサイトも参考になります。
https://nishoren.net/tokushu/8868/4

8月に開催した食育フォーラムでの前島由美さんの講演にも通じるものがあるように感じました。 http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5939

もう一つの動画は、「有機農業の未来は?」というもので、やはり非常に参考になります。https://www.youtube.com/watch?v=dahwfsI3Mh8&t=128s

有機農業の大切さは最近関心が高くなりつつあるのではないかと思いますが、
耕地面積に対する有機農業の割合は日本は非常に低い状況であるようです。

しかし、国も全く無策ということではなく、みどりの食料システム法が制定され、2021年5月には「みどりの食料システム戦略」として2050年に25%まで上げることが謳われているとのことです。

番組では、注目すべき取り組みとして、岐阜県白川町と、千葉県いすみ市の取り組みが紹介されています。

白川町では、横浜でのサラリーマン生活から有機農業を志した高谷さんの活躍ぶり、NPO法人ゆうきハートネットも立ち上げ、仲間とともに、高齢化して農地の維持が難しくなりつつある普通農家の方々とも話し合いをもったり、豆富おからや厨芥も入れた良質な堆肥の生産・販売もされているようです。

いすみ市では、市長のリーダーシップのもと、有機給食を起爆剤として、有機農業の振興が行われている取り組みが紹介されています。

宇部周辺でも、すでに歴史のある学生工作隊や、やはり先日お話を聴くことができた野村農園の野村勝義さんの姿勢( http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5968)に共鳴する、山口大学工学部修士課程の二人の院生に会う機会があり、たいへん頼もしく思いました。

本来あるべき人間の自然共生のあり方を見直す時期にきているのではないか思います。(M.U.)

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