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環境対策に関する社会の動向鳥越定期便2025.6より
2025年07月02日
環境対策に関する社会の動向鳥越定期便2025.6より
このところ先端技術情報的なものが多い印象があり、ごく一部の関連情報の紹介です。
まずプラスチックのケミカルリサイクルの新技術について、山口大学の西形幸司教授の情報です。1年半前の動画ですが、ご本人がわかりやすい説明をされています。ぜひ見ていただければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JLaBPFs61_o
また、ご参考までに、大阪ガスのHPより、「脱プラスチックの未来へ、 国内外のプラスチック規制と企業の対応策」も参考になります。
https://ene.osakagas.co.jp/media/column/column_19.html
EUは、使い捨てプラスチック指令(SUP指令、2021年施行)で、
①使い捨てプラスチック製品のEU市場での流通禁止
②プラスチックの消費量削減と持続可能な代替品の導入
③企業の拡大生産者責任(EPR)を義務化(食品容器、飲料容器などのリサイクルコストを企業が負担)と先進的な取り組みがなされているが、
2040年までにプラスチック汚染をなくすことを目指す国連主導の国際条約では2022年に各国政府が大筋合意したが、2024年の会議では枠組み合意に至らず、2025年に交渉が再開される予定とのこと。
いずれにしても、ケミカルリサイクルを成功させるには、プラスチック容器包装の使い方自体を見直す必要があると思われます。
次は、次世代太陽電池として期待されているペロブスカイトについて、「ファスナーでペロブスカイト太陽電池を容易に着脱」といった記事の紹介がありましたが、やや難解でした。
関連してペロブスカイトの現状について、資源エネルギー庁の1年少し前の情報と、「ペロブスカイト太陽電池機青知識と市場流通」という一般向けの記事を紹介しておきます。
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/perovskite_solar_cell/pdf/001_02_00.pdf
https://enetech.co.jp/guide/perovskite-solar-cells/
かなり実用化ガ進みつつあるようです。
三つめは、農業関係で「鉄触媒を活用した農業活性化プロジェクトで成果」という記事が目を惹いたので紹介します。
https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20250516-01911.html
沿岸部の生物生産性に鉄分が非常に重要であることが知られていますが、農地においても同様のことがいえるのだろうと感じました。
ちなみに関連会社のNEXT AGRI WORK(栃木県塩原市木曽畑中195)の住所をGppgleMapで探し、左下に表示されている写真を見ると、現代的な若い人たちが農業に従事している様子がうかがえます。
ついでにと言っては何ですが、最近の毎日新聞夕刊の記事で、「令和の米騒動」や「小泉劇場」などと話題になっていることについての、山田正彦元農相のインタビュー記事がありました。
これまでずっと米は余っていると喧伝されてきたが、2021年からコメの生産量と需要実績が逆転した。2023年生産661万トンで需要は705万トンだった。
それなのに、減反政策が継続されてきた由。
また議員現役時代、食料自給率の高い欧米を訪問して、農業収入だけで農家はやっていけないのは日本と同じだったが米国では収入の4割、英仏では9割を所得補償や補助金等公的支出が占めていること。2018年に安倍政権が戸別所得補償廃止してしまった日本とは雲泥の差とのこと。
自国で主食を賄えないなんて、もう独立国とは言えないとも。
関連して同様の論壇を張る鈴木宜弘さんの動画も参考になります。
意図的にJAを悪く言おうとしている印象を受ける、自由取引が多くなり、
買い手の力が強く 買いたたかれる、JAは米が入手できなくて困っている状況とのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=OQGBN9-w9uk
トランプ大統領が米黒米をなぜ輸入しないのかと圧力をかけているようですが、今のところ林官房長官は日本の農業を大事にかが得なくてはならないと表明してられるようです。(文責:浮田)
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