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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

2015年02月09日

先日、学習室4階に新しい本が仲間入りいたしました。


『「わたしが話していることは、とてもシンプルなことです」…。
無関心だった聴衆から、やがて大きな拍手がわき起こったという。』

題名:『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
著者/編集:ホセ・ムヒカ、艸場よしみ
絵:中川 学
出版社:汐文社


こちらの本は、2012年ブラジル・リオデジャネイロの地球の未来の環境問題を話し合う国際会議で、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領が行った演説を子ども向けに分かりやすく書いた絵本です。

ムヒカ大統領は「世界でいちばん貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイの大統領。

彼は、
・自分の資産の80%を貧しい人々や財団、政府に寄付
・個人資産は約18万円相当の1987年型の古びたフォルクスワーゲン・ビートルのみ
・花や野菜を作り、古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かう
・大統領の公邸には住まず、町から離れた農場で奥さんと二人暮らし
そんな、稀有な指導者です。


こちらは、実際のホセ・ムヒカ大統領。
お人柄が顔ににじみ出ていらっしゃいます。

人間の“幸せ”とは
人と人とが幸せな関係を結ぶこと
子どもを育てること
友人を持つこと
地球上に愛があること

これらを土台に、社会が発展していかなくてはならないことがとてもシンプルに述べられています。
実際の経済的な豊かさを追い求めるのではなく、真の幸福とはなにかを伝えるとても感動的な絵本です。
ぜひ、一度手にとってみてください。(t)

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