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ユニークな体験学習「スマートプレイふぁーむ」を見学しました。

2023年08月30日

8月16日、17日の両日に開催された、山口大学工学部ものづくり創成センター主催の標記プログラム、プログラミングと農園体験学習の組み合せに興味を感じ、見学させていただきました。

宇部市まちなか環境学習館では今年度、優れたESD環境学習プログラムのデータベースを構築することを大きな目標の一つにしていることと関連した取材といえます。

まず1日目に参加してみて、旧世代がイメージしているプログラミングとはずいぶんかけ離れたもので、色々な作業が操作しやすいように作成された市販のアプリを用いて、コンピューターを動かすもので、効率よくやりたいことができるシステムのようです。

こういったアプリを作る段階ではより専門的なプログラミングが必要だと思いますが、とにかく一度使ってみて慣れてみないとわかりません。

事前に農園を訪問して、農作業をしている工学部の学生さんたちに話を聞いたりして、問題点や課題を知り、それを1日目、TAのアドバイスを受けながら、具体的に農園での作業に資するために何をするのか、そのために必要なプログラムを作成する段階です。

高度な提案である場合は、さすがに子どもたちだけでは無理であり、TAの学生さん達がプログラムの完成にかなりの労力をかけるということにもなるようです。

水やりの自動化について、検討している高校生のグループがいましたが、ドローンを使用したり、太陽光パネルの利用や効率的なスプリンクラーを考えたり、総合的に対策を議論しているようでした。

一応自分も事前に農園を訪れてみましたが、お盆の中日で、だれもおらず、遠目には草ぼうぼうのババイヤだけが目立つという印象しか持てませんでした。

さて2日目ですが、現場でグループごとに自分たちの提案とその実演をして発表しました。合間に、工学部の学生さん達がどんな野菜など作っているのか見て回りました。確かでないのもありますが、カボチャ、サトイモやトウモロコシや、その他にニンジンやバジルの苗もありました。

木に這い上がっているカボチャもあります。水の容器が置いてありますが、水の運搬にはかなり苦労しているということでした。

各グループの提案の発表の中で、とくに印象に残ったのは、ドローンが烏の姿を認識して、カラスが嫌がる音を発信して追い払うという提案でしたが、残念ながらまぶしくて、あらぬ方向にカメラを向けていて、その写真撮影は失敗しました。

水やりのグループについては、総合的なものだったので、スプリンクラーを模したペットボトルから散水する実演がなされました。



近所の農家の方から差し入れされたスイカやイチジクをいただいて一息入れた後、パパイヤの栽培について、大学院生の辻辺さんから説明を受けましたが、やはり日本の気候では冬を超すことができないので、毎年、苗を購入して、植え替えるということです。植え付け時期によって異なりますが、5月はじめに植えたものは既に大人の背丈を越えていました。
自然農法の野村さんの指導も受け、水田跡地なので粘土層があり、その上で根をはらさなければならないということで、30cmかさ上げしパパイヤの根用にだいたい 50cmを確保するそうです。

則貞ファームからさほど遠くない恩田運動公園の近くに古民家カフェがあり、そこを拠点にして、多様な活動をされている、山本正三さんやプログラミング教室をやっている人など方々と今回出会い、色々お話を聞くこともできました。

本プログラムは、興味深くレベルの高いものですが、今後さらに改良されていけば、ESD環境学習プログラムとして優れたものと評価されるべきものだと思われます。

子どもの参加については直前まで心配されたようですが、結果的に、小学生から高校生まで、また手伝いの大学生を含めて、多くの若者たちの貴重な体験になったようです。全参加者数は57名だったそうです。

なお、銀天エコプラザ通信の9月号にはこのプログラムの主宰者である小柴満美子さbb(山口大学准教授)の関連記事が掲載されています。(文責:浮田)

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