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容器包装プラごみのリサイクルの仕組み(その1)上勝町の場合
2023年04月02日
最近、インドネシアの方々から、プラスチックごみによる環境汚染に関連して、どのように処理していくべきかという相談を受けることが多く、原則論として土に還る食べ物由来のごみと還らないプラスチックごみを一緒にしないこと、食べ物ゴミを分けて、堆肥化すれば、あとプラスチック、紙はRPFにして燃料として利用すればよいのではないかといったコメントをすることが多いです。
しかし考えてみると、このようなプラスチックのリサイクルや有効利用について近在の広島企業宇部テクノリサイクルセンターやRPFについては山口市の光田商店しか見学したことがなく、その内容もしっかり理解できているわけではありません。
そのため、ネットから関連の動画などを検索して、最近の情報を整理してみました。
まずは自治体として収集は行わず、収集所に町民自ら持ち込み45分別している上勝町のゼロウェイストチャンネル(2023/03/17)からの紹介です。
https://www.youtube.com/watch?v=Z7fvYJJJPkc
上勝町の人口は1344人、容器包装プラスチックの持ち込み料は7760kgであり、1人1日あたりわずか12.2gと少ないです。
集積所での処理はベールにして保存し、それを半年に1度、リサイクル事業者に搬出する。
それにしても4319円、トンあたり560円は少なすぎるかもしれません。
リサイクル業者は徳島市にあるリサイクリング旭です。上勝町以外からのプラスチック容器包装ごみはきちんと前処理されたものではないため、通常の異物除去工程から入ります。
破袋してコンベアに乗せられ、人の手で異物や不適物が除去されます。
一旦ベールにしたものを工場内の別工程に移動し、そこ解体して次の選別工程に入ります。
もう一度人の手で異物がないかを確認した上で、光学選別機で、PPとPEをエアジェットで吹き上げて上のコンベアに移動させます。この工程を二度繰り返す。その後細かく粉砕して、洗浄します。
これら以外のPS等の樹脂は下にそのまま運ばれ、燃料化の工程に行きます。
洗浄後、比重選別機で、水より比重の軽いPP、PEは水に浮き重い成分は底に沈みます。
発泡スチロールは一部混ざることがあるそうです。
先の光学選別や比重選別で分離されたPP、PEは以外の樹脂は別工程でRPFとして、ボイラー燃料となりますが、本動画では見学が省かれたようです。
おそらく、上流側で徹底した分別が行われている上勝町の容器包装プラスチックごみと、他の自治体からの、異物除去をしなくてはならない分別不完全なものでは、受け入れ価格がずいぶん違うということでしょう。
その後、PP、PEは乾燥工程に入り、さらに加熱、成形してペレット化します。このペレットをフレコンバッグに詰めて、加工業者に搬送されパレットになります。
以後の工程も触れられていない。RPF同様、視聴者にわかりやすい筋書きにされているようです。(その2につづく)
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