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食育フォーラムの紹介(その2)前島由美さんのオンライン講演「輝きを取り戻す『発達障がい』と呼ばれる子どもたち」つづき

2022年08月28日

 さて、食べ物と発達障がいの間にはどんな関係があるのかということですが、前島さんは、脳の神経伝達と栄養の関係について、脳の神経細胞間の情報伝達物質の働きにミネラル類が影響を与えているということについて説明されました。
 (情報伝達物質にはドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、グルタミン酸など様々な物質があるそうです。https://www.sankyobo.co.jp/dicdet.html
この情報伝達機構に異常があると、発達障がいなどの様々な症状が出てくるといったことのようです。

 つづいて、現代の食生活で、ミネラルの摂取量が不足する原因の一例として、安くて便利で手軽な食事の問題点と、栄養価が実測定でないとに注意する必要があるとされました。 野菜等を冷凍したりする場合に、ブラウチング加工、すなわち、ゆでる、蒸すの加熱処理で、ミネラが抜け落ちたり、酵素や微生物の働きを止めてしまうことに注意が必要とのことです。

 右のグラフは、オリンピック選手用の食事と、コンビニ弁当3食分について、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅の5つのミネラル分を比較した結果です、前者は十分推奨値を上回っていますが、後者は半数に健康障害が起きる恐れもあるという「推定平均必要量」を大きく下回ったという結果が紹介されました。
(このようなデータの原典は、国光美佳さんにあるのか確認していませんが、以下のサイトにも、同様のデータが紹介されています。https://www.j-cast.com/2017/02/25291132.html

 給食センターでは3時間で1万食ほど作るとなると、材料の洗濯も大事ですが、丁寧な調理ができず、どうしても、ミネラル分の十分でない給食になりがちであると指摘されました。

 前島さんは、食育を通して、農業の基本である土壌、腸内微生物、脳(精神)と、全てつながっているとし、とくに地球環境指標と言われるミツバチを大事にすべきということで、養蜂家船橋さんの動画も見せていただきました。

 ネオネコチノイド農薬の影響もあってミツバチの減少が世界的に心配されていますが、その他の農薬をはじめとする化学物質が「発達障がい」に影響を与えている可能性があり、注意が必要であるとされました。
 多動性障害は有機リン系農薬の影響が科学的に明らかにされているが、文字の見え方が正常ではなく、読み書きが困難な場合もある。これらは遺伝であるとされていたりするとのこと。

 実例として、食の改善によって、五感過敏による右上の図で示されているような様々な問題を抱えていたA君が、2年生の時に園に来て、徐々に改善していったことを話されました。低体温や向精神薬による副作用もあったそうです。

 食の改善の重点として、胚芽米や雑穀の利用による腸の改善、あごだしや旬の有機野菜によるバランスの取れたミネラル補給、農薬や化学調味料など化学物質をできるだけ避けることをあげられました。

 前島さんらが中心になって2019年10月に開催されたフーズフォーチルドレンのキックオフフォーラム「ミツバチと食のフォーラム」の後、1年間で支部が47都道府県にできたとのことです。同団体は公益社団法人ですが、代表に前島さん、副代表に国光さん、堤未果さん、賛同者としてリンゴ農家の木村秋則さん、元農林大臣の山田正彦さん、日本保育学会の会長の汐見捻幸さん、菌ちゃんファームの吉田俊道さん、ジャーナリストの野中ともよさんらがおられます。

 全国の保育園や学校給食で、完全米飯、ミネラルふりかけ、発行職でかつ地産地消を実現できれば非常にいい。
 給食が有機農業・地産地消の食に意識したものに変われば、日本の農業もよみがえるのではないか。保育園の給食は比較的順調に進みつつあるが、小中学校の方はさほど簡単ではないということです。

 ゆめの森こども園で、食を改善し、療育することにより、発達障害が著しく改善した例として、A君のケースや、古民家の土間に設けていた卓球台で職員と練習して、卓球が得意になり、卓球大会に優勝して、視覚過敏も克服、自信を取り戻して、学校に戻れたケースなどが紹介されました。

 今後、「夢の森フリースクール」を創りたいと計画している。これから資金を集めて、自然栽培農園、果樹園、炭焼き小屋、薬草の広場、ミツバチ飼育、乗馬広場、学舎はかやぶきの古民家長屋、寺小屋といった、モデルになるような学校を作りたいということでした。

 最後に、食育のみではなく、徹底した寄り沿い、自然と触れ合う様々な体験活動を通じて、徐々に落ちつきや、自信を取り戻していく子供たちの様子が多くの写真で紹介されました。
  (この間バックグランドに流れていた「Believe」という曲、ぴったりで感動しました。https://www.youtube.com/watch?v=CUFSxTF6k4Y
(文責:浮田 その3につづく)

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