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地域の方々による海岸清掃活動の機会を活用して、中学生達にプラスチックごみを考える学習プログラムを企画しました。

2022年07月05日

7月3日(日)午前中、環境衛生連合会常盤支部の主催で毎年行われている海岸清掃活動の機会を活用させていただき、常盤地区社会教育委員会は地元中学校に、生徒有志に地域貢献に参加することを呼びかけていあtだきました。

 その結果、中学生が約150名(2つの中学校から100名と50名)小学生も20人程度参加して、本来の地域住民を含めて、ごみのたまりやすい常盤海岸西詰に集中したため、現場はかなり過密状態になりました。中学生は8時に常盤ふれあいセンターに集合し,一般的な注意を受け、地域の人の付き添いで徒歩で8時半に海岸に移動し、注意を受けた後、現場に移動、8時45分くらいから清掃作業に着手し、現場の作業時間は実質1時間しかなかったという状況でした。

 プラごみを考えるプログラムは、当初マイクロプラスチックに重点をおいた企画を考えましたが、時間が1時間半もなく、また5月に習った方法では藻屑とマイクロプラスチックを比重分離でうまく分けることがでず、道具類をそろえるのもかなりの費用がかかるので、最終的には対象を20人から40人程度に増やして、直接砂の上や藻屑の中から、ファイバーピンセットでミリプラを拾い集めることを主体に準備をしました。清掃活動を主体にする生徒達も、プラごみを回収する中で、気になったごみがあれば、あらかじめ用意したブルーシートの上に置いてもらうことにしました。
 とにかく、清掃活動を妨げないようにはじめは全員清掃に専念してくれるようにお願いしました。

下の写真左側が清掃前の浜の写真、右側が清掃後の状態です。

大型から通常のプラごみで、気になったものを並べて考えてもらおうとして、左上の写真で手前側にプラごみの種類を食料・飲料容器類、日曜・雑貨類、漁具・建材類の3種に大別し、前の小さめのシートはとりあえずの仮置き場のつもりで、用意しておきましたが、結果的にはほとんど体系的な整理はできずじまいとなりました。

また、肝腎のミリプラの採集ですが、9時40分頃に現場の説明を終えて、追加の参加人数も増えないまま、やり始めて5分くらいで、「全員集合」のかけ声が係りました。

適切な最終場所の選択もするまもなく、生徒達と対話をするいとまもなく、作業終了となってしまい、ほとんど目的を達することもなく、終わってしまいました。本当に残念です。

右上の写真は護岸の上に集積された、「可燃ごみ」と「不燃ごみ」の45L袋、奥の方に大きな発泡スチロールの浮子などが何個か見えます。

左上は、護岸の上には運ばれずに砂浜上部に集められた流木類、左下の写真は気になったごみの仮置き場に置かれた漁具や、飲料容器、建材類、日用雑貨類、ボール類などなどのプラごみです。

このほか、大きなベッドも1個ありこれは流木のそばに移しておきました。
右下隅の写真が、中学生達が集め始めた、小さいプラごみの破片などです。

そんな訳で、台風にも遭わず、曇り空で、熱中症の心配もなく、天候的には申し分なかったですが、企画した体験学習プログラムとしては非常に不満足な結果に終わりました。

今回、いろんな主体が関わり、また、初めての経験であり、相互の意見調整が十分できなかったこと、当方もプログラムのやり方が間際まで定まらなかったことも、大きな原因だったと反省しています。
原因を探れば、切りがないですが、今後に活かして改善する事が大切であると思います。

さて、この時期は全国的にも、この種の活動が多かったようで、SNSで参考になる情報が発信されてました。

なかでも、マイクロプラスチックの研究で国際的に活躍されている東京農工大学の高田秀重先生の情報が参考になりました。

お台場の海岸で野外授業として、プラスチックの破片を学生達が集めている写真です。
小さくて、はっきり見えませんが、素手で手にピンセットを持って砂浜から直接ミリプラを採集している様子がうかがえます。

これがおそらく全員が集めたミリプラで、色も様々、概ね左から小さい順に並べられているように思われます。
ミリプラに関してはまさに、このようなことがやりたかったのだと思いました。

右下2枚の写真は6年前に高田先生が発信された動画の一部ですが、簡単に砂からプラスチックを浮上分離できる様子がわかります。

常盤海岸の砂では微細な藻屑が簡単には比重分離できず、昔も一度試みてうまくいかなかった記憶があるので、はじめから砂に藻屑を混ぜないようにして、やればできるかも知れないのでもう一度試してみたいと思います。(文責:浮田)

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