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「黒潮消失から始まる日々」カバー表紙のつぶやき
2022年04月27日
「黒潮消失から始まる日々」のカバー/絵・デザインは、宇部市在住の画家 横山沙季さんに担当していただきました。横山さんは山口芸術大学出身の若手水彩画家です。
2022年1月に「黒潮消失から始まる日々」の原稿が完成した後、表紙の構想に関する打合せを始めました。また、毎回の打ち合わせには宇部フロンティア大学の立川美香先生にも同席していただき、ご意見をいただきました。
本書の主人公である セイさん の心の世界をどのようにビジュアライズするかが、意見交換会の主議題でした。画家のイメージにより表紙の原稿が提案されましたが、心の世界の外縁よりも遠いところをどのように表現するかで意見が分かれました。著者は浄土のイメージを表すために金色か白色が良いと考えましたが、結局画家のイメージを大切にする意味で、横山さんが提案した黒色に落ち着きました。
また、世界の外縁に近づくにつれて、宇宙の膨張による星々の輝きがドップラー効果によって赤色変移することを示していただこうかとも考えましたが、心の世界の外縁近くの表現は画家のイメージを大切にすることで、最終案のようになりました。
主人公 セイさん の姿をどう描くかは、検討過程で2~3の案が出ましたが、結局、斜め上方を見つめる人物像とすることとなりました。完成までに2か月余りを要した検討会は大変良い思い出となりました。作者の横山沙季さんに深く感謝申し上げます。
カバー表紙は、本書のイメージを読者諸氏に伝える重要な位置づけとなります。カバーの絵とデザインが本書と共に読者諸氏に広く受け入れられることを、願ってやみません。
NPO法人うべ環境コミュニティー 理事 薄井洋基
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