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環境サロン「終活ごみ・空き家片づけごみについて考える」を開催しました。

2021年11月18日

今年度第2回環境サロンは「終活ごみ・空き家片づけごみについて考える」をテーマに開催されました。幅広い活躍をされている生前整理アドバイザーの槌谷直美さんと、土木建設業に加えてゴミパックンの環境事業をされているミツヤ工業の山本守元さんのお二方から話題提供をいただきました。
オンライン参加者には、ハイブリッドWiFi機器の不具合で、大変ご迷惑をおかけしたことをまず、お詫びいたします。

まず槌谷さんからは「終活ごみの生前整理について」話していただきました。槌谷さんは生前前整理アドバイザーの他、色々な資格を取得されており、山口県内のみならず、福岡や広島にかけて、講演活動等、幅広い活躍をされています。
お母さんの生前整理をきっかけとして、また東日本大震災で身近な人達の過労死があったりして、建築設計の仕事から少し方向転換して、現在の活動に力を入れられるようになったとのことです。もともと建築士であるので、「美しい街」をつくることに関心があるということです。
 3、4年前から「空き家・生き活プロジェクト」を立ち上げ、中央銀天街の元紳士服の店きくやをリフォームして「昭和女子屋台ラボ」を発足させ、ハンドメイドシェア工房の活動をされています。https://camp-fire.jp/projects/view/49124

なお、「生前整理で幸せな老いじたく」という本にも触発されたそうです。
 また、空き家についていえば、山口県は高齢化率全国4位、空き家率全国9位で、しっかり考えなければならない地域なんだと思われたそうです。

空き家を取り壊して更地にすると、かえって固定資産税が最大6倍くらいに上がり、大きな都市では都市計画税も3,4倍になるため、空き家のまま放置されるケースが多いとのこと。2015年2月から空き家等対策特別措置法で、市町村により特定空き家に指定されると、空き家をそのままにしていても、固定資産税が最大6倍になることになったそうです。

生前整理については73%の人がやりたいと考えているが、エンディングノートを作成している人は3%、生前整理を実施した人は2%にすぎないという調査結果もあるようです。 相続税の基礎控除額が2011年の法改正で5千万円から3千万円になったことや、遺品の片付け費用も高くつくことからも、生前整理の重要性は大きいということです。

参考までに、中古住宅を売るためには、2台分の駐車場、植栽は嫌われる、塀や倉庫も同様、屋根の雨漏りは禁物などのポイントをあげられました。
まれに植栽や生垣を好む人もいないことはないのでその場合は不動産屋に任せず、自分で探す努力をする必要があるとされました。

さて、モノ・心・情報の整理が必要ですが、まずモノを例にとって生前整理の第一歩として、思い出の物を、いるモノ、いらないモノ、使用していないが大切なモノ、迷うモノの4分類することを上げられました。
10年前、ある家から小学校6年生の中学校に上がる時に部屋が片付かないという相談を受け、このやり方に沿って整理をしてみて自分でできたと、子どもも喜び、母親も泣かれたとうことです。

大体、いっしょに片付けをしているうちに、お互いに理解が深まり、終了すると寂しがられることが多いそうです。

「遺品整理の場合は負担を残すが、生前整理の場合は感謝を残す」とのこと。なるほどと思われます。

写真の場合だと、アルバムから外して、選んだ写真を時系列に整理し、30枚一つづり、3冊くらいにまとめ。いつも見れるようにしておくと言ったイメージでしょうか。

実際に生前整理にあたられると、預金の類や不動産の整理に関する内容も多いそうです。また、これらに関連して、遺言状の作成の助言も必要となるようです。
 最近は遺言状も法務局で比較的簡単に作成することができるようになっているとのことです。

いずれにしてもこれらの生前整理は70歳を過ぎると、効率が悪くなるといわれ、できるだけ早い時期に手を付ける必要があるそうです。

生前整理の8つのステップを示されましたが、物・心・情報の整理には結構時間がかかりそうですね。このうち③~⑧はエンディングノートに記入する内容だそうです。
親子が話し合ってエンディングノートを書いてもらうのも大切なことです。その間に親との理解が進む。延命措置をどうするか、やり残したことはあるか、お墓やお葬式のやり方など、残しておくと、本当に役に立つ。また、忘れがちなこととして、スマホやパソコンのIDやパスワード、データの扱い、所属団体、告知・延命措置などがある。

エンディングノートは、「大切な人達へ、あなた自身の”感謝や想い”を残す大切なものです。」と結ばれました。

質疑応答:
○槌谷さんの生前整理と、ミツヤ工業の空き家ごみ整理の仕事は競合することはあるのか。
→まったくない。生前整理の場合は家庭系のごみとして、各家庭から出してもらうことになる。タンスなどは廃棄物処理業者にお願いする。空き家のイノベーションについては、建設系の業者と契約して、産業廃棄物として処理される。
 人生設計をきちんとして自分たちで何とか整理しなくてはと思っている人が相手で、やりやすい面があるが、一方で自分のやり方にこだわられて迷われたりしてやりにくい場合もある。また比較的めぐまれた家が多く、今までで68万円と言う例があった。
 ミツヤ工業さんの処理料金は良心的のように思う。ワンルームのアパートでも9万円くらいかかるのではないか、
○巡回サービスというお話があったが、どういうシステムか。
→月1回2時間ずつ整理のお手伝いをして、12回くらいかけるようなやり方だ。時給は3千円としている。
○ごみの山になっている家もあって、どうかしてあげたいと思うのだが、そういう場合はどう説得したらいいか。
→精神的な問題があるので、経験的に自分たちには対応がむずかしい。しかし場合によっては、社会に寄付できるだとか、リサイクルして役立つとか、言えば出してくれることもある。
○パソコンの中にいっぱい情報がある。それをどう整理して残したらいいのか、頭がいたい。つまらないものを残すと、残された者に迷惑を掛けるが、最近はお墓もなくなる可能性もあるし、何か価値あるものを残したいという気持ちがある。
→その通りで、IDやパスワードを記録しておくことが大事。パソコンに詳しい知り合いをもっていると便利。
○残された者にしてみると、みんなごみで、迷惑なだけではないか。
→そうは思わない。やはり大切なものは残した方がいい。箱一つにまとめておくとか。
○エンディングノートと遺言状はどう違うのか。
→エンディングノートは、自分が認知症になったり、意志を表現できなくなったりしたときに役立つ。父が亡くなる前に延命治療をすべきか本当に悩んだが、エンディングノートがあったので、決断できてよかった。
○やはり元気なうちに、葬式をどうするかとか聞いておかなくては、死にかけている人には聞けない。
○自治会の世話をしているが、ごみをため込んでいる家もある。また空き家についても宇部市で空き家条例ができてはじめの頃は市の職員がかなり積極的に調べたりして動いていたが、しばらくすると、こちらから聴きに行かないとどうなっているのかわからないようになっている。
→歳をとって、どう捨てたらいいか分からないで、捨てないということもある。いっしょにごみを出しに行くと、出し方がわかり、状況が改善されることがある。
 空き家の解体は最終的には、市の管轄になるが、市の職員もそのあたりの自覚や知識が十分ではないかもしれない。みんなで考えて市に提案したり、空き家周辺をきれいに保ったり、色んな意味で地域の役割が大きいと思う。
○先ほどの固定資産税に関する法律の改正も大事ではないか。
→まだ使える家を簡単に壊したりするのももったいないと思うし、地域の活性化をみんなで考えていくことも大事で、そういったことについて、ご相談があれば協力したい。
(その2につづきます)

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