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先月藤山中学校の「厚東川の日」と連携して実施した中川河口ごみ回収分別作業についてのアンケート結果です。

2020年12月26日

11月10日にESDうべ推進協議会が山口県ひとづくり財団から助成いただいて藤山中学校と連携して実施した中川河口ヒヌマイトトンボ生息代替地周辺の清掃作業に関して、参加していただいた中高生へのアンケート調査結果をまとめました。
主力の藤山中学校3年生の参加回答者は117名、当初予定していなかった山口県立宇部西高等学校3年生の選択科目グリーンライフ受講生の参加回答者は21名です。

藤山中学校は11月4日午前中に、ヒヌマイトトンボ生息代替地の整備の経緯、その後の経過、ハザードマップ等防災との関係、トンボやその他昆虫の生息状況などについて4人の専門家の事前説明の機会をいただきました。 http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5589

一方、宇部西高校についてはその余裕がなく、ぶっつけ本番の参加になり、また授業の関係もあり、現場作業もやや早めに切り上げる必要がありました。

以下、この点を念頭に置いた上で設問1~7まで、藤山中学校と西高GLの回答結果を比較する形で、アンケート結果を示します。

設問1のポイ捨てごみが迷惑を与えるという点では、両方とも同様な回答結果ですが、やや中学生の方が「強く思う」傾向が大きいです。

設問2の結果もほど同様ですが、中学生の方がややモチベーションが高かったと傾向が見られます。

設問3の好奇心に関連する質問では、「なぜなんだろう?」という疑問が浮かばない人も中学生で3%、西高生で14%いました。

設問4の探求心に関連しては両者とも低調で、あとで調べてき見たいという気持ちが、「あまりない」、「ない」を合わせて、中学生で78%、西高生で95%ですた。
少し残念な結果ですね。

少数派ですが、「ある」、「少しある」あると答えた中学生の具体的な内容は下に示すとおりです。

探求心とともに想像力も伺える内容が挙げられています。このような想像力、好奇心、探求心は若い人達の将来にとって大変重要な要素だと思いますが、小中学校の教育において、知識伝達型の学力向上に重点を置いたの教育により、徐々に失われていく可能性が懸念されるところです。

設問5の事前説明の質問は西高生にとっては、事前の資料配付と当日作業前の説明だけであったので、ややなじまない設問だったと思います。

中学生の結果から、事前の説明にももっと工夫が要ることが伺えます。

設問6の事前説明の内容についての感想では西高グリーンライフ受講生はもともと自然保護、防災等の多様な知識に対する関心はあるようなので、次年度もこのような機会があれば、是非事前授業の時間も持っていただきたいところです。

設問7の今回の作業とESDで期待される態度や力についての質問ではやはり、現場作業を進める上で、進んで参加する態度や、他者と協力する態度と関連を意識する割合が高く、ついで、総合的に考える力、批判的に考える力を意識する人が多かった。いつも思いますが、「つながりを尊重する態度」という意味がやや不明確である感じがします。

最後にその他自由意見のところに書かれた中学生の意見を紹介しました。

参加できて良かった、また機会があれば参加したいと言う意見も多く、色々な気づきを丁寧に書いてくれている人もいて頼もしく思いました。

現場でごみを回収しながら、分別・計数する方式は今回初めてで、こちらの不手際も一部あり、あとでデータをきちんとまとめるのには苦労しましたが、現場で色々試行錯誤や議論をしながら作業を進めた彼らにとっては、それはそれで良かったのかなと思いました。
http://ubekuru.com/blog_view.php?id=5633

末筆ながら、助成をいただいた山口県ひとづくり財団、ご協力いただいた藤山中学校の海頭巌校長、安野朋宏先生、宇部西高校の烏田修二先生、事前説明をお願いした村上ひとみさん、植田敏史さん、管哲郞さんはじめ、お世話になった方々に厚く御礼申し上げます。   (文責:浮田・柏井)

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