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アサリはなぜとれなくなったのか。専門家の話をききました。

2015年05月03日

 5月2日午前中の椹野川河口域・干潟自然再生協議会で、瀬戸内海区水産研究所の重田利拓さんの”干潟の餌環境の指標としてのアサリ”に関しての講演を聴き、勉強になりました。

 同協議会の活動は山口県を事務局として、今年11年目になります。

 椹野川流域の山から海までの、地域を挙げての取組は一昨年、ユネスコのプロジェクト未来遺産に登録されています。

 全国的にアサリが獲れなくなった。

 瀬戸内海では1985年をピークにして生産量が激減した。

 周防灘は瀬戸内海の大部分を占めている。

 陸上からの工場排水等の栄養塩(肥料成分)の負荷の減少が効いたのではないかと考えるが、重田さんによると、水温の上昇も影響しているのではないかとのこと。

 山口湾では浅海部の埋立や藻場の喪失などの影響が直接出やすかったためか、すでに1970年から、減少していて1990年にはほとんど獲れなくなっている。(東京湾では1km2干潟がなくなればアサリが320トン減るといわれていたとのこと)

 アサリに替わって増えたものがあるわけでなく、栄養塩が、河口干潟部を素通りするようになっているのではないかとされました。

 ナルトビエイによる食害が言われるが、やっと広島湾で2001年、周防灘では2002年に確認されているので、アサリ減少の根本的原因ではない。

 山口湾でもクロダイによる食害も観察されているが、広島湾のほうが顕著であるとのこと。広島湾のクロダイの餌の70%がアサリであった。

 また、クロダイに限らず、アサリを餌にする生き物はいろいろいて、イシガレイも獲れなくなっているとのこと。(カレイはアサリの水管だけ食べる。水管は短くなってもアサリはいきていけるとのこと)

 最後に山口県水産研究センターが秋穂のクルマエビ養殖池でやられたアサリ生産に関する実験で、定期的に鶏糞を施して、良好な収穫が得られた例が紹介された。

 南潟で9年間ほど続けている干潟耕耘がどれだけ効果をあげているのか、定かでないことから、現場でも思い切ってそのような試みをやって見てははどうだろうかと思いました。

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