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PRTR化学物質の集計ー2
2015年03月31日
前回は平成25年度のPRTR化学物質の排出・移動集計の全国値の推移を掲載したが今回はその中の山口県の集計を抽出し、掲載します。
山口県は瀬戸内海側に化学企業のコンビナートをいくつも持ち、またセメント企業も持つ基幹産業が特色の県ということでPRTR化学物質の排出・移動の量も平均的な県と比べると多いい県です。
それでも、統計を取り始めた当初から比較すると現状はかなり少なくなってきております。
グラフー1は各事業所が毎年国に届出している届出排出量及び届出移動量に届出外の対象業種、届出非対象業種、家庭、移動体などの推定値を加えて出したものです。
県の合計排出量は統計を取り始めた平成13年度には全国で7番目の多いい排出量でした。最新の平成25年度では18番目とかなり少なくはなってきている。しかし平均からすればまだまだ多いい排出量です。(グラフー1の一番下ライトブルーのグラフ)
また移動量も多く廃棄物の移動量では平成15年、16年と全国トップの多さでした。
最新の平成25年統計でも全国で8番目の移動量となっています。
このあたりの数字も県内に産業廃棄物処理場の多さとも関係しているのではと思われます。
グラフー2は排出先別の排出量の推移です。
排出量の中でも特に水域への排出量は統計取り始めの平成13年、翌年の平成14年と全国トップの排出量で主に内海である瀬戸内海に最終的に流れ込んでいます。
最新の平成25年統計でも全国で5番目、排出量は減少したものの、昨年は6番目でしたので少し悪くなっています。(グラフ-1のウグイス色のグラフ)
この辺りは是非該当企業には引き続き改善の努力をお願いしたいところです。
ここまでは県単位の排出移動量の比較を述べましたが、事業所単位の排出移動量で見ると、47都道府県で排出量は9番目で事業所当たり6.65t/年、そして移動量はなんとワースト1番、その移動量は14.97t/年、とまさに基礎素材型産の典型かと思われる数字でした。(P)
出典:環境省HPより
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