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ワークショップ 里山の保全と再生~あなたならどうする 担当:篠原 功さん

2014年08月12日

遅くなりましたが、6月26日(木)に行われた標記ワークショップの概要をまとめました。
 はじめに、計画策定の担当であった篠原さんより、平成23年度の事業で策定された宇部市生物多様性保全活動連携推進計画の概要の説明された。
 取組の方向性は、「里地里山を再生して、自然と共生することを目指す。」
4つの目標として 、自然保護(野生動植物やその生息地の保全管理)、自然共生(里山の維持再生)、交流協働(都市部との交流)、環境学習 (次世代育成のための環境教育・地域文化の継承)が上げられていること。
 施策の体系・展開として8つ、具体的取組として31が示された。
 その中で今回のテーマとして、森林管理(植樹・間伐)、耕作放棄値の活用、鳥獣被害防止 の3つに関して、「里山再生のために、あなたならどうする?」という議論を進めることになった。
 里山の抱える課題の最大のものは担い手不足であるが、森林の荒廃→(居住適地減)→休耕田の拡大→(緩衝エリアの減少)→野生生物の侵入被害→森林の荒廃 とニワトリが先かタマゴが先かわからない悪循環になっている。

○まず、参加者に上記3つのうち、どれが最優先かをきいたところ、休耕田対策が12で最も多く、ついで森林整備が2、鳥獣被害防止が1であった。 
その理由として、
・休耕田の放置が里山の荒廃の一番の原因であること、
・里山に住む人にとっては最後の砦として、急を要する課題であること、
・まず市民でもすぐ取り組めること、
・米やソバだけでなく、地域に応じた色々な作物を植え、収穫物が得られ有効に活用できる。そのような持続性を考えなくてはならない。
・食料等の生産につながり、自給につながること、色々な好ましくない開発を防げる、
・多くの人が関われること、いろいろな作物を分かち合える、殺生はイヤなどがあげられ、という意見が述べられた。
・また、地元の関係者からは、自分も5反ほど耕作放棄地がある。たしかにすでに6,7年経ち、今やらないとぎりぎりのところ。一時ミツマタを植えたことがある。小野はミツマタやコウゾの栽培と和紙作りが行われていたので、そういった文化の伝承も大事という指摘もされた。小野中学校では紙漉にも取り組んでいる。
・耕作放棄地の利用の仕方はさまざまなやり方がある、雇用につなればいい。

森林整備に関しては、
・これも大事だが、規模が大きく、費用も掛かるので取り組みにくいという意味で二の次と考えた。
・竹林整備して、タケノコの収穫など、6次産業化、資源の有効活用が大事、
・森林整備すれば鳥獣被害が防げる。殺生はイヤ。
・もりがうみを育てるという意味で大事。産業がしっかりするようにしなくてはならない。
 鳥獣被害に関しては、
・山口県は24年度5億6千万円、宇部市は2600万円の鳥獣被害がある。 ・上質なブランド木材、キノコやタケノコもブランド化をする。
・鳥獣にとっては、生息場所が狭すぎる。休耕田を動物に返すという考え方もあるのではないか。
・バランスが大事

○ついで、持続的に取り組むためには、どのようなシステムがいいと思うか。
4W1H (5Wのうち何故は省いて、誰が、何を、いつ、どこで、どういうふうに)を考えた。
・市民を以下に里山へ集めるか、生物多様性応援団の広報をもっと活発にする。対象地区は広いのでまずモデル地区をつくり、それぞれ特徴を持ったものとする。既存の団体を掘り起こし、それらと協力してやる。市民が楽しく活動できるようにしなくてはならない。
・環境教育も大事で、きちんと解析して知らしめる。学校の現場での教育。
・産官学民の宇部方式については、産がやや弱い現状がある。企業が協力できるような仕組みが必要。
・実際に行政、市民、各種団体、学校などがそれぞれどう取り組むか、どういうシステムでやっていくのかが大事。サロンで話し合うだけでなく、具体的な対策につながることが大事。県・市が連携して、耕作放棄地農家に、貸さないか募集をかけ、使いたい市民、団体、学校、企業(スーパー等も含む)に応募させて、公共が仲介して、結びつけるシステムが必要ではないかと思う。
・空家情報にしても市民に情報開示をもっと積極的にやる必要がある。借りる人が借家をリフォームできる制度になりつつある。
→現在、遊休農地を国の方針を受けて、山口県がデータベース化している動きもある。2年くらいでできるのではないか。宇部市の北部地域について空家情報バンクをやっている。あまり物件がでないのが現状である。

・相当思い切った対策が必要。若い人が田舎に目を向けてきている。いま働く意義がわからなくなって、疲労困憊している状況だ。サラリーマン3日、就農4日くらいのパターンで働けるようなシステムを考えたらどうか。ワークシェアで労働人口は倍になる。良いアイデアも出てくるのではないか。持続可能な社会になるのでは。
・小野湖の水を守る会で休耕田1町歩ほど管理しているが、いまどう継続するかということが大事。持続するためにはお金が必要になる。組織も、行政、企業も入っているのが望ましい。ボランティア的な労働になるので、多くの行政、企業も含めて、市民に少しずつボランティアに参加してもらうことが必要。知恵は地元の人から教えてもらう。
→山口県の中山間支援隊に期待するところもある。
・生物多様性応援団のPRが不足している。一部の人だけではなく、市民運動にして行かなくてはならないのではないか。
→市役所の中でも部署が変われば、情報が来ない状況もある。中山間指導員の方がこういう場にも参加してほしいところ。
・生物多様性という言葉自体がわかりにくい。
→この環境サロンの場からも発信してほしい。
・人間と自然の関係の長い歴史を考えるとき、里山で幼少の一時期を過ごすということは非常に大事なことと思う。
・里山の体験学習が大事だと思う。そういう場を増やす必要がある。
・アクトビレッジを改善することも大事かも。子どもも草刈もしてくれるようになっている。
・方法論も大事だが、どんな世の中を目指すのかという価値観が大事。地方政治、国の政治、国際政治を変えていくような視点を持つ必要があると思う。

たいへん活発な意見が出されましたが、アイデアはともかくとして、実践すること、継続することはそう簡単ではないと思われましたが、各自が出来るテーマを、今身近な場所でとりあえず、やれる事から始めることが大事であること、熱意と情熱を持って夢語れる人を育てることが大切です。
 高齢化と、TPPの動きもあり、里山維持はますますむずかしくなってきていますが、一方、若い人たちの関心も里山に向く明るい兆しも見られます。我々の価値観を見直す次期に来ていると思います。
 課題山積ですが、生物多様性応援団の活動広報については、市もさらに努力が必要であると感じました。

 意見の集約はコーディネータをつとめていただいた、篠原さんにお願いしました。すこし見づらいですが、4枚目と5枚目の写真に、ポストイットに書いていただいたその他意見を示しております。
 動画はアップ次第、お知らせいたします。

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