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オオクチバス(ブラックバス)の生態 竹下直彦先生
2013年11月25日
2013年11月23日アクトビレッジおので行われた宇部市環境政策課主催の「ブラックバスを知ろう」に参加しました。
竹下先生には昨年度の環境サロンでも一度お話をしていただいたので、「里山の保全と再生」の関連ブログとして紹介させていただきます。主な内容は以下の通りです。
河川の水温が相対的に高い低緯度地域では海に比べて基礎生産が大きく、海で産卵、ふ化して。後、川で成長する魚が多い。ウナギなど。
逆に河川の水温が相対的に低い高緯度地域では、海の基礎生産が高いので、川で産卵、ふ化して、後、海で成長する魚が多い。サケなど。
魚の産卵場所としては、水草等に付着させる、砂礫に産みつける、水田など湿地に移動して産卵する、それぞれオオクチバス、サケ・アユ、ナマズ・ドジョウ、などがある。
オオクチバスバスが日本で増える理由としては、オスが卵を守り、3,4日でふ化後さらに1ヶ月は保護する。ブルーギルも子どもを守るが、コイは守らない。中国から導入されたハクレンは植物プランクトンを食べ、ソウギョは水草を食べる。産卵のため中流域へ遡上し、浮遊卵を産み、2,3日でふ化するが、日本の川は短いので海に流れ出てしまので、あまり増えない。
宇部市では74種の淡水魚類が見られ、うち外来魚がオオクチバスなど5種で、ハクレン、ソウギョも見られる。国内外来魚は5種でワカサギもこれにあたる。また、74種中、汽水・海水魚は31種である。さらに、絶滅のおそれのあるものは、ドジョウ、メダカなど5種である。小野湖には39種類の魚がいる。
オオクチバスは小野湖におそらく何万尾といると思われる。最高齢は10~12才で、体長は15~44cm、メスがオスより大型である。体長は上あごから尾の付け根まで、全長は長い方のあごから尾をそろえたところまでの長さをいうそうである。
2才で体長は20cmくらいになりほぼ成熟する。肉食で、春、秋はワカサギ、夏はテナガエビをよく食べる。ブルーギルはだいぶ小ぶりで、雑食性である。
親が自分の身を隠せる場所がある、水中木の根元などを好んで産卵場にする。
対策として、駆除は釣りをする子どもが少なくなっていることから、あまり期待できない。、繁殖環境を減らし人工産卵床を儲けて、ふ化前に卵を干すことがいいのではないか。
漁の対象にならないか確認したが、賢い魚で後ずさりもでき、刺し網などにはかからないとのこと。
昼食時、魚商の金子さんから、ブラックバスを3枚におろすさばき方を教わったが、鋭利な包丁できれいにおろされ、フライにしたものをいただいたが、臭みもなく結構おいしかった。小野湖のブラックバスは本場アメリカと遜色なく、おいしいようである。ブルーギルもなかなかおいしいそうである。
午後は、地元の淡水漁協の古谷さんに釣り竿の作り方、釣り糸の付け方を教わって、みんなで釣りに挑戦した。残念ながら、ブラックバスのシーズンは終わっており、ブルーギルがかなり釣れた。
小生も40,50年ぶりに釣りをすることができたが、括り方が悪く、糸を飛ばしてしまいました。よう釣り糸に絡まって、鳥が死んだりするそうです。
二度目の挑戦では、針を木に引っかけて外すのに大苦戦したが、幸い1尾釣ることができた。貴重な体験をさせていただきました。お世話いただいた、環境政策課職員の皆様に感謝いたします。
なお、参加者はちょうど予定の40人程度でしたが、関係者も多く、やはり恩恵にあずかるのは少数に限られるので、こういう活動は是非学校教育に組み込まれて、こども達の感性を育むことに活かされることが望ましいと感じました。(文責:浮田)
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