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環境サロン「省エネ対策を実行する」第4回を開催しました。
2013年01月24日
省エネを考えるシリーズ第4回は、「省エネの家づくり」と題して、山口大学工学部(感性デザイン工学科)の小金井真先生にお話をしていただきました。オフィス等の空調に関して長年研究を続けてこられた先生は、「熱」に関する専門家でもいらっしゃいます。
まず、「ファクター4」という耳慣れない言葉が出てきました。これは、「豊かさを2倍に、環境負荷を半分に」というスローガンのもと、環境負荷をなるべく小さくするところから最大の豊かさを得ようという考え方です。今回のお話では、家や建物における環境負荷低減化のための様々な実例が紹介されました。我が国のCO2排出量の3分の1は建築関連分野から発生しており、その大半が運用時(冷暖房・給湯・照明)に発生しているので、建物や住居に関して考えることが重要になってくるわけです。
小金井先生は「熱」の専門家でもあるということで、熱の伝わり方の3つの形態についてのお話もありました。その3つとは「熱伝導」「対流」「放射」です。熱の伝わり方や速度は、素材や状況によって変化します。それぞれの特性を考慮した上で、なるべく環境負荷が低くなるような設計をすることが重要なのです。
自然エネルギーの利用に関して、小金井先生は「太陽熱」と「自然環境温度」に力点を置かれています。例えば、地中熱を利用する方法としては、年間を通して温度が安定している地下にパイプを埋め、そこに空気を通す「クールチューブ」という手法があります。クールチューブを通ってきた外気は、気温が高い時には温度が下げられ、気温が低い時には温度が上げられることになります。こうしてパイプを通ってきた空気を屋内に取り込むことで、空調設備の負荷削減をすることができるのです。
最後に、「ファクター4」の分子側、つまり「豊かさ」に関して「快適な室内環境」という観点からお話がありました。壁の温度や気流をコントロールすること、室内の不快な温度差をなくすこと等の大切さが指摘されました。また、室内の空気は私たちが思っている以上に汚れています(粉塵、揮発性有機化合物、ダニやカビなどの微生物による)。省エネにこだわり過ぎるあまり、換気を怠って不快な室内環境の元で過ごしていては、いくら環境負荷の低減ができたとしても、「豊かさ」からは離れて行ってしまうでしょう。そのあたりのバランス感覚も必要なのだと感じました。
今回のサロンの模様は、Ustreamでご覧になれます。
興味をお持ちになった方は、ぜひご覧ください(w)。
http://kankyo-salon.jpn.org/syouene.html
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