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1月19日(土)世代間の対話(2)第6回「高度成長を支えた世代の倫理観」がありました。

2013年01月22日

今回は、1967年に京都大学から山口大学工学部に教授として赴任され、公害華やかなりし頃から衛生工学の分野で大きな貢献をされてきた中西弘先生から標記の課題でお話を伺いました。京都大学の助手時代は比較的長く、東の宇井純、西の中西弘といわれた存在だったようです。
山大に来られてからの、宇部方式の公害審議会に参加して、富栄養化対策で窒素・リンの規制に全国で初めて取り組まれたことや、徳山湾の水銀汚染問題で、水銀の排出量の推定をしたことなどについても紹介されました。
 参加者は総勢17名でしたが、若い世代の参加がほとんどなかったのは、いつもながら非常に残念です。

 専門外の一般的な課題をお願いしましたので、戦争中、戦争直後、高度成長期から現在にいたるまで、社会の変化について、説明されましたが、やはりご自身の実体験として、戦中の価値観と、戦後の価値観が180度、変わってしまったこと、また、戦争末期から終戦直後にかけての食糧不足、物不足のひもじい体験談は40代~60代の参加者にとっては大変参考になりました。戦争後期には、米の配給が一人一日3合要るところ2.3合しかなく、代用食として芋の蔓や野草をご飯に混ぜてたべたこと。それでも配給があるうちは良かったが、終戦後はそれもなくなり、本当に大変だったことなど。小学校の弁当が盗まれることもあったとか・・・。

 やはり印象に残ったのは、戦前・戦中の教育で、ものごころついたころから、天皇陛下がすべてであり、皇居遙拝、忠君愛国、滅私奉公をもっぱら教えられてくると、それしかない世界になる。支配者の命令に背くことはできなかった。おそらく今の北朝鮮と同じようなことだったろうということである。それに対して疑問もわかなかった時代である。「教育は恐ろしい」といわれたが、裏を返せば、人間の価値観の形成や倫理観に、教育はそれだけ重要であるということである。
 戦後はアメリカの民主主義が入り、個人主義が尊重され、自由に自己主張ができる時代になった。

 お話の後、活発な議論が行われ、中西先生は、ご自身の体験から、「倫理観は教育や時代によって変わるものではないか」とされた。関連して、日本に少し遅れて、韓国、中国、インドネシア、ラオスなど、だいたい日本と同じ道を目指そうとしていることについて、議論があり、参加者の一人からは、GDPが千ドル/年の水準にならないと、環境対策もとれないのではないかという意見があった。しかし、すべての国がそのような発展をすれば、地球環境、資源、エネルギーはとても持続可能ではなくなるのではないだろうか。毛沢東はある意味では偉かったという逆説的な見方もできるとされた。

 倫理観に関しては、時代によっても変わらない、人間として大切な倫理というのもあるのではないか、それを考えようというのが、世代間の対話シリーズの目的でもある。たしかに、まず生きること、食べることが最重要で、「衣食足って、礼節を知る」というのは真理であると思うが、どの程度満たされればいいのか。最近の海外研修生の受け入れ先である中国内陸部貴州省、ラオス、インドネシアスマトラのブンカリスの状況も含めて、色々考えさせられた。今回の参加者の多く、昭和一桁世代から団塊の世代は確実に、日本の高度成長を支えてきたといえるが、その間にも価値観の違いはある。また各世代の常識(その世代の倫理観?)が現在の若者に必ずしも通用しなくなっていることは、田中さんが推測された通りである。老若一堂に会して忌憚のない対話がもっと必要であると思われた。(文責:浮田)
本シリーズ第7回は2月2日(土)15時から、江里健輔先生による生命倫理のお話です。今回のUstreamはhttp://kankyo-salon.jpn.org/sadaikan-2.html でご視聴いただけます。

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