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2023年度特別サロン1の報告 その2 講演「サステナブルデザインとAnimal SDGs」益田文和さん((株)オープンハウス代表、うべ環境コミュニティー理事)

2023年11月12日

まず、デザインについて、単に服飾だとか造形ということではなく、デザインは、ありとあらゆること、何かについて、企画し、計画し、実現していくプロセスであるという説明がありました。ドイツにもデザインという言葉がなかったが、ウルム造形大学の初代校長Max Bill さんがデザインをUmwelt Gestalutungというドイツ語にされたということです。

そもそもこのUmweltは、ドイツの生物学者ユクスキュルによって唱えられた考え方で、動物学者の日高敏隆さんによって「環世界」という日本語に訳されていて、非常に重要な概念であるという解説がありました。

益田さんは、地球上には1億種類もの生物がいて、人間はその1種類であるにすぎない。とかくわれわれは、人間が考える環境の中にミツバチがいると考えるが、ミツバチにはミツバチの世界がある。ネズミにはネズミの世界がある。それぞれの生物が知覚し、認識し、住んでいる世界、それぞれの生物にとって環境があり、その中にわれわれもいるということ。人間が勝手に考える客観的・普遍的ないわゆる環境は存在しない、という非常に重要な考え方であるとされました。

益田さんは、数年前から、楠の森の中に事務所を建てて、そこで仕事をされています。その周りには様々な生き物の営みがあるということで、多くの写真や動画を見せていただきました。

(Umwelt Gestalutung日本語では「環世界造形」になり、デザインとは、環世界を対象に企画、計画、実現していくことということになるのでしょうか。日高さんによる「環境と環世界」講演録は以下で参照できます。https://www.hondafoundation.jp/data_files/view/311
【映画で読み解く】環世界!| ユクスキュル 生物から見た世界 | 固定観念をぶっ壊せ!
名著解説ラジオ(名著・解説猫) も参考になりますが、以下で見られます。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=w225r87HKTE

次いで、Sustainableの意味について、1972年に刊行されたローマクラブによる「成長の限界」を読んで、このままでは持続可能ではないんだということを感じられたこと、「現代文明は持続可能ではない。現在の延長線上には未来はない、これまでとは違う新たな社会、経済の仕組みと文化が必要、今の状況をどうしたら続けられるかと考えてはいけない」という認識を示されました。

Sustainの語源として「支える」という意味があり、われわれの世界は何かによって支えられているという認識が必要ではないか、
われわれは、アニミズムの霊魂、自然の仕組み、宇宙の法則・・・によって生かされているのではないか。
持続可能なではなく、それに代わるべきオルタナティブな、新しい文明、社会、文化、経済をつくらなければならないのではないかとされました。

2015年に定められた持続可能な開発のための目標SDGsは本来このように総合的であるべき目標が17の目標に細分化され、自分は目標の何と何、何と何と何を実践しているといったように、言い訳を与えるようなものになっているのではないかと危惧を示され、初めに示されたデザインの定義に従って、1989年以来サステナブルデザインを追求してきた自分たちはSDGsをSustainable Design Goalsと捉えチャレンジしていきます、とされました。

Goal 1(貧困をなくすためのデザイン)では、自らも係わられたフィリピンのごみ埋立地で回収した素材を活用したビニル袋等の再商品化、その後の悪用、Goal 2(飢餓をもたらさないためのデザイン)では子ども食堂のこと、日本の食料自給の危うさ、Goal 3 (健康のためのデザイン)では日本における子どもの自殺、Goal 6 (きれいな水を確保するためのデザイン)ではアラル海の消滅と綿花栽培の関係、2003年日本で開催された第3回世界水フォーラムで水道の民営化が取り上げられたこと、Goal 8 (仕事を作るためのデザイン)では楠クリーン村における国際的なコミュニティビジネスの実践、Goal 10 (サステナブルな社会基盤のためのデザイン)ではデンマークの自転車のまちづくり、Goal 11 (ユニヴァーサル・デザインの都市づくり)では、昭和のサザエさんの生活などが紹介されました。

Goal 12 (サステナブルな消費のためのデザイン)では、アレッポの石鹸、備蓄用食品の有効活用や量り売りの店、Goal 13 (気候変動を回避するためのデザイン)ではグレタ・トゥンベリさんの行動に共感した若者たちが国会議事堂前でデモをした時、マスコミが詰めかけていたのに一切報道されることがなかったこと、Goal 15 (陸上の生態系を守るためのデザイン)では、日本は自国の森林蓄積量は増加しているにも関わらず世界の木材産品の1/3を輸入していること、Goal16(平等で平和な社会の仕組みのデザイン)では、インドネシアで取り組まれてきた竹を利用した村おこし、などに触れられました。

さて、最後に「せかい!動物かんきょう会議」が進められている、動物が語るSDGs Animal SDGsの話題に移りました。

現在Animal SDGs の本を発刊準備中ですが、動物から子どもたち、子どもたちから大人へ、このような考え方が伝わり、世の中が変わっていくことを期待しているとのことです。

この活動は、人間のやることがどうも信用できない、全て自分のいいようにねじ曲げてしまうということで、動物に気候、動物に聞いてみようと思い、始められたということです。
宇部でもう5,6年、力を入れており、先日も図書館で関連の展示をしたが、子供たちのアイデアが満載であった。いずれ、こういった体験をしてくれた宇部の子供たちが、宇部モデルとして、広めて行ってほしいとされました。

動物園のシロテナガザルの前で、サルがインドネシアの森に住めなくなっている、なぜか聞いてみる。調べてみると、広大な熱帯雨林が、パームヤシ林に代わってしまっている。子どもたちが食べるポテトチップスはここでとれるヤシ油を使っているんだよと言うと、食べるのをやめようという。そのほかの揚げ物も同じだよというと、子供たちはお母さんにどうするのと聞くことになる。

大体、原住民の人たちの考え方は共通しており、例えばアイヌの教えでは、自然の恵みは自分のために1/3、他の動物(自然)のために1/3、未来のために1/3というルールがあるそうです。ヒグマが産卵の終わったサケを食べようとしたとき、サケはいいですが、半分だけにしてください、あと半分はほかの生き物のために残してくださいといい、ヒグマはそれに従うというお話・・・

また水について水槽の金魚に、どうですかと聞くと、飼い主さんが水を替えたり、温度も管理したり、餌をくれたりしてくれて快適に暮らしていますと答えるが、じゃあ地球も大きな金魚鉢のようだけど、いったい誰が管理してくれているんだろうということを考えます。

インフラについてミミズに聞いてみると、自分たちは世界中の土の中で、色んなものを分解して土に戻し、命をつなぐ仕事をしているんだよといいます。でも人間たちは土をセメントで固めたりしてミミズが住めなくなっているんだということが分かります。

温暖化に関して、牛たちの声を聞いてみると、俺たちのげっぷなどが温暖化に影響を与えているらしいが、大きくなったら命を奪われて、食われちゃうんだから、自分らには関係ないよなという話、それなら「人間は肉を食べるな」ということ。

最後に、SDGs Goal 18 として、「子供の未来のためのデザイン」を加えたいとされました。

とても30分で語られるような内容ではなかったですが、今回は6名ばかりの高校生等若い方々の参加もあり、これまで聞いたことのないお話であったので、それぞれ心に響いたようでした。

ディスカッションの部分については、感想アンケートの結果とともに、特別サロン1の報告その3として登載したいと思います。

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