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椹野川河口域・干潟自然再生協議会と南潟における現場活動に参加しました。
2023年04月23日
4月22日、午前中は第34回椹野川河口域・干潟自然再生協議会総会に出席し、午後は椹野川河口域連携促進協議会主催になる南潟での現場作業に参加しました。
写真は昼食時に用意されたおもてなしの珍味類や有料ですが、アユの塩焼きと炊き込みご飯のおいしい弁当も用意されていました。
準備をされた世話役の方々、ご苦労様でした。
総会では、昨年度の事業報告ならびに今年度の事業予定について報告と承認が行われました。アサリの増殖については、昨年の台風の影響がかなり大きかったこと、網袋による稚貝の保護育成という新しい試み、課題としては資金の獲得や昨年度から動いているアマモ場の育成に関連したブルーカーボンが論じられました。
周南市大島での藻場造成関連事業は国交省の認証を受けJBE(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合)を通してクレジットの販売が行われ、2021年度44.3トン、22年度32.4トンが認証され販売されているようである。
(5頁目に参考資料を示す)
また、博多湾では福岡市が「博多湾ブルーカーボン・クレジット」として昨年度は45.9トンのクレジットが8800円/tCO2として販売されているとのこと。
総会終了後、現地作業の開会式まで、かなりの時間がありましたが、久しぶりにお会いする方々や初めてお会いする方とも、興味ある情報を交換することができました。
写真は連携促進協議会事務局長の船崎美智子さんによる行き届いた司会ぶりで、色々お世話いただいている企業の方々やグループの紹介もありました。
2枚目は椹野川漁業協同組合からの寄付が田中さんから関根会長に渡されるところです。
現場作業は被覆網の整理、網袋によるアサリの稚貝の保護育成、潮干狩りを兼ねたアサリの選別作業が主なものでした。
指定された2番目の作業は、比較的稚貝の多かった場所から表層2cm程度の土を角型の小さめのスコップで10回分ほど網袋に移し、これを指定された場所
に写真のように集め、流されぬように杭を通して固定する、というものです。
なかなか事前の準備が大変だったろうと想像されます。
前後しますが、護岸から下りたところにある排水路の出口が昨年の台風で砂で埋まっていました。
このように、台風等によって、南潟の干潟の状況もずいぶん影響を受けることが想像されます。
割り当てられた作業が終了して、3番目の作業をしているところものぞいてみましたが、親子連れが多く、子供たちに元気に楽しそうに作業をしていました。
ただ、他の場所で小型のスップで少し掘ってアサリがいるかどうか見てみましたが、10か所くらい掘って一つも見つけることができませんでした。
3cm以上のアサリは帰る前に一袋ずつお土産に渡されましたが、当日の作業だけではとても全員にいきわたるような量ではなかったように思われ、これもおそらく前日にいくらか用意されていたものと想像されます。
今日の作業はさほどではなかったので、受け取りはスキップしました。
約2時間の作業の後、全員で記念撮影と閉会式でした。
山口大学工学部からも留学生3名を含み13、4名が参加していましたので、一緒に写真を撮りました。
すこし黄砂の影響はあったようですが、好天に恵まれ何よりでした。お世話いただいた方々に感謝の意を表します。
なお、初めに述べたブルーカーボンクレジットは全国的に結構取り組まれているようで、参考までに、総会で話題になった周南市の大島漁港の近くで行われている大島干潟の造成事業に関して、山口県漁業協同組合周南統括支店、大島干潟を育てる会、周南市が連携して、椹野川河口域干潟自然再生協議会と同様の取り組みをされていることについて、JBEのサイトの動画、
https://www.youtube.com/watch?v=-vh3cgN2xCM&t=410s
から知ることができました。
ブルーカーボンクレジットは資金不足対策として、活動を活性化し、生態系の改善や漁業環境改善にも結び付くものとして認識されていることは大切なことと思います。
なお、一昨年の制作された自然再生事業の紹介ビデオは
https://www.youtube.com/watch?v=WHgysjyVhns
10年前の環境サロンで、椹野川河口域干潟自然再生協議会の初期の活動を紹介しているブログ及び動画は以下です。
http://ubekuru.com/blog_view.php?id=1112
https://www.youtube.com/watch?v=eI7yyT43kPA
(文責:浮田)
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