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3月5日のNHK大阪湾をとり上げた「ダーウィンが行く」なかなかいい番組でした。

2023年03月07日

関西国際空港周囲の藻場に豊かな魚の生育場となっていること、夢洲に繁殖していたコアジサシの繁殖場が新しいごみ処分場新島に移動したこと、さらに堺沖の廃棄物埋め立て地の一部に「共生の森」として様々な生き物が住んでいることが、興味深く紹介されました。

関西国際空港は1960年代から建設が始まり、当時の環境保全反対運動を背景に傾斜護岸式が取られ、それが今日豊かな藻場を育んでいます。

実際映像を見ると、珍しい魚たちもいっぱいいて、驚きました。

藻場の広さは甲子園球場の14個分くらいといわれます。その上この辺り一帯は禁漁区になっていることも大きな要素です。

キジハタは50cmくらいの大きな魚ですが、大阪ではアコウと呼ばれ、フグと並ぶ高級魚だそうです。

藻場で育った子魚は広く大阪湾に広がって大きくなるので、この藻場は大きな役割を果たしているということです。

昔の廃棄物処分場も放っておくと、ごみの中に含まれた種や、鳥に運ばれ
た種でいろいろな樹木なども生え、森林状態になっていてタヌキやヌートリア、シベリアイタチなどが生息しているようです。

右下は、トキワサンザシの赤い実を食べているタヌキの写真で寺田和弘さんが撮られたものですが、今回の撮影では撮れなかったようです。

この木は中川河口でもよく見られますが、トキワサンザシはピラカンサpyracanthaの和名のようです。用になるんですね。

この番組を見て感じたことは、関西国際空港の藻場のように、われわれが適正に管理すれば、自然はちゃんと再生するんだなあということです。自然はそんな柔なものではない。

プラスチック汚染など悲観的な部分だけにとらわれず、前向きに対応していくことも大事だと思いました。

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