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2021年度第1回環境サロン 「宇部市におけるごみ問題と水について考える」

2021年09月01日

2021年度第1回環境サロン 「宇部市におけるごみ問題と水について考える」を8月24日に実施した。
宇部市廃棄物対策課長の上田康次郎さんと、上下水道局次長の中村 篤さんのお話を伺った。 内容が豊富なので、3回に分けて、報告する。

ただ、今回録画がうまくいかなかったこともあり、配布された資料をもとにした紹介になったことをおことわりする。不適当なところがあれば、ご指摘いただければ、修正いたします。

まず、宇部市廃棄物対策課の上田康次郎さんから「宇部市の3Rのとり組み」について、現状と今後の課題について分かりやすい説明を受けた。

始めに求められる私たちの社会経済システムとして、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムから脱却して3Rの推進を図らなければならないことを強調された。Recycle、Reuse、Reduceぼ3Rの中では、この順に重要度が増し、ごみ自体の発生を削減することが重要であるとされた。

宇部市においては、事業系を含めた1人1日あたりのごみ排出量は徐々に減少しつつあるものの、なお全国平均に比べて高い水準にあり、R3年度における840gという目標達成は困難な状況にある。

ごみ処理経費の面では、年間21億円もの費用がかかっており、内訳は収集運搬32%、焼却を含む中間処理に63%、最終処分5%となっている。

焼却施設の改修については、現施設が2002年の稼働であり、現在、R2年度からR5年度まで、かなりの費用をかけ基幹的設備改良工事が行われ、R15年度まで稼働の予定であるとのこと。

今後の課題としては、今後の課題といては環境面では、ごみの減量化、温室効果ガス削減、財政面ではごみ処理経費の圧縮があるとされた。

ごみ減量の3Rの取り組みについては一覧表にまとめられているように、随分きめ細かい対策が行われてきている。2018年度にはごみダイエット作戦として1人1日当たり100gのごみ減量が掲げられ、雑がみ分別回収、家庭用生ごみ処理機やガーデンシュレッダーの購入助成金、環境衛生連合会と連携したダンボールコンポストの普及などに力をいれているが、コロナ禍の影響で、やりにくい状況にある由。

その後、ごみ排出量のデータが示され、ごみ全体の85%が燃やせるごみであること、燃やせるごみの内訳は、紙類が46%、生ごみが26%、プラスチック類が11%、草木類が9%、布類が6%であり、紙類が多いのが特徴である。生ごみと草木類合わせて35%、プラスチック類と布類を合わせると17%である。

したがって、燃やせるごみの減量のためには、ルールに沿った分別の徹底、紙ごみの分別リサイクル、生ごみの減量に留意するとともに、ライフスタイルの見直しも重要であるとされた。

雑がみとして出せるものはかなりあるが、出せないものも多く、出し方の工夫も必要である。

また土地に余裕のある家は生ごみや草木ごみはなるべく敷地内の土に戻すことも奨励されてよいと思われた。
、段ボールコンポストの普及について、グループで取り組むことも勧められていて、興味深い。

最後に、ごみの有料化の検討については、現在は検討保留中といったところであるが、令和元年度の提案が市議会で否決されたことを踏まえ、市民への周知を徹底しつつ、再検討していきたいとされた。

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