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第4回読書感想会 in 宇部市まちなか環境学習館(2/5開催)の報告

2021年02月08日

2月5日(金)18時~20時まで当館4Fにて第4回読書感想会が実施されました。今回発表者は5名、見学者6名でした(Zoom参加1名)。

まず1人目は今回最年少の小学3年生、鈴木空太(すずきくうた)さん。紹介本は「かいけつゾロリ きょうふのエイリアン」原ゆたか著。
この本は1987年にスタートした大人気シリーズの最新刊です。主人公のゾロリと子分のイシシとノシシの3人が宇宙からあやまって連れて帰ったエイリアンのバリガリを何とか母親のもとに帰すまでのお話です。空太君はイシシとノシシの双子が好きということでした。空太君、発表、ありがとう。

2人目の発表者は空太君のお母さんの鈴木まどかさん。紹介本は2016年第155回芥川賞受賞作品の「コンビニ人間」村田沙耶香著。
主人公は36歳の独身女性で彼氏なし。大学1年からコンビニで働き始めた。完璧なマニュアルに希望を見出して生活していたが婚活で同じコンビニで働き始めた白羽という男(性格に問題あり)と知り合った。二人はいつの間にか奇妙な同棲生活を始めたがうまくいかなかった。1度やめたコンビニの仕事に戻るラスト。
感想としては①ラストはハッピーエンドとは言えないかもしれないが、1つの生き方を示したものと思う。②多様性を認めるといっても自分と考え方や習慣の違う人間を受け入れるのは容易なことではない。③現在9歳の子供を育てているが自活できれば(人と比較しなくても)いいと思う。

3人目の発表は茶トの会代表の古屋美由紀(ふるやみゆき)さん。紹介本は「地域猫のすすめ」黒澤泰(獣医師)著。
(地域猫:ノラ猫をそれぞれの地域で飼育管理することによって人と猫との共存をめざす活動)
子供の頃から動物好きで、ある時、写真家の岩合光昭さんの猫の写真をみて猫が好きになり、外で暮らす猫がとても気になりだしたとのこと。この本は約16年前に出版されているが地域猫についてまだまだ知らない人が多いのが現状。置きエサが衛生上の問題となり、結果的に猫ぎらいが増えてしまい、解決にはならない構造になっている。古屋さんはこれからは猫を通して地域を一体化し、明るいまちづくりに貢献し、人間関係トラブルゼロをめざしたいとのことでした。

4人目の発表者は銀天街にある昭和女子屋台Lab代表の槌谷直美(つちたになおみ)さん。紹介本は「9.11の標的をつくった男- 天才と差別 建築家 ミノル・ヤマサキの生涯」飯塚真紀子著。
この本は2001年9.11のテロの前にはアメリカにあった世界貿易センタービル(ツインタワーで有名)の設計者で日系2世のヤマサキミノルさんの伝記です。この高層ビルは構造的によく考えられて設計されていて古くなって解体する時に困らないよう環境への配慮がなされたすばらしい構造物という事です。1912年生まれで、苦学して建築家になられ、世界中に建物を建てている人です。日本では権威のあった建築家にライバル視されていたこともあり、3つくらいしか建造物はありませんが、代表的なものとしては東京の都ホテルの設計をされています。この本の表紙は硬い内容の本に見えますが、最初はヤマサキミノルさんの長男タローさん(写真家)がテロのあった現場をたずねて犠牲者と父親を追悼する美しいシーンから始まり、その後も著者の丹念な取材だったことがわかるような内容に引き込まれ一気に読了されたようです。

5人目は「いのち・未来うべ」の代表で脱原発、上関をとめようの活動をされている安藤公門(あんどうきみと)さん。紹介本は「牛と土-福島、3.11その後」眞並恭介著。
安藤さんは小野地区でヤギとヒツジを合わせて11頭飼育されています。
この本には2011年3月11日に牛たちがどんな運命に遭遇したかが詳細に記録されています。福島県農林水産部畜産課によると警戒区域内には約3500頭の牛がいたがそれが2015年1月20日現在、安楽死処分が約1747頭あった。これらの事実はほとんどテレビ等では紹介されていない。
大事なことは福島で起こったことは起こったこととして、いい悪いは別として、歴史的事実として、都合が悪いから記録から抹殺することをしないことであると安藤さんは力説されました。

最後に当館職員の山本(和)が3Fの図書コーナーの新刊書として「クジラをめぐる冒険」石川創著が入荷したので紹介しました。

今回は5名の発表者があり、児童書、小説、伝記、社会問題等多彩な本が集まり、本の魅力を再確認できる機会となりました。参加された皆様ありがとうございました。

(文責 山本和)

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