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11月1日下関市環境審議会の白滝山風力発電の現場見学に参加しました。
2019年11月04日
11月1日下関市環境審議会の白滝山風力発電の現場見学に参加しました。
綾羅木あたりから、白滝山まで、かなりの距離があり、下関市も合併後広くなったと実感しました。
先日、土井ケ浜人類史ミュージアムのお話を聴いたこともあり、このあたりの歴史にも興味を持ちました。
道中、綾羅木から安岡にかけての古墳群や、小野小町の墓伝説、1864年禁門の変後、長州藩の刺客によって20歳の若さで暗殺された中山忠光を祀る田耕の本宮中山神社を通り過ぎました。
土井ケ浜はグーグルマップでも白砂のきれいな砂浜です。貝殻が砂に混ざっていると言うことでしたが、昼食時の雑談で、砂の話になりました。
川棚あたりの海砂は、豊浦標準砂として、コンクリートの強度試験などに使われているようです。
角島ミュージアムの小林さんのお話では阿武町の清ケ浜は貝混じりの砂浜らしいです。
瀬戸内海もそうですが、海砂を一時期コンクリート用にとりすぎて、水産資源減少の一因になり、今は大分県と、山口県響灘海域では蓋井島近海の一部を除いて採取禁止になっているようです。
ちなみに同行された水産大学校の須田先生は、砂浜とくに海洋に面した砂浜の生き物を研究されています。もちろん生態系で重要な役割を果たしているにもかかわらず、注目する研究者が少なく、データがほとんどなかったのが、始められた動機と言うことですが、顕微鏡下で砂の間にいる小さな甲殻類などを観察したりされているそうです。マイクロプラスチックにも興味をしめしておられました。
さて、現地見学の目的地である、風力発電の更新事業が計画されている白滝山は標高668mで、登山者に人気があるようです。
途中、先の図の★2の場所に、豊浦風力発電所があり、かなり民家にも近く、ちょっとびっくりしました。
写真はGoogle Street Viewの借り物で、帰り道の方向から見た風車群です。
田耕地区の粟野川本流に架かる端から見た現在の白滝山ウィンドファ-ムの遠景です。12本見えますが、更新後は5本程度になり、あと8本分は右側奥の方に7本程度と合わせて12基と1基当たりの規模を大きく集約するといった計画が考えられています。
先述の本宮中山神社はこの橋を渡った先に見える鳥居のところです。
風車は稜線近くに配置されていますが、上る途中で、谷が深く、山の傾斜がかなり急であると思いました。
実際に見てみないと、図面だけからは想像できません。開発にともなう土砂災害の配慮は重要な課題と思いました。
右上の写真は登山愛好家のHPからの引用ですが、頂上にまで登ったときに、このような景観をどう感じるかということ考えなくてはならないと思います。
左上はGoogleMapから、現場の20基の風車の位置を見たものです。1の東側長門市側に新たに4基の風車を建設する計画が考えられているようです。
現在の1号機の風車を増したから見上げた写真です。
再生可能エネルギーを利用することも、簡単な事ではないと、現地を見せてもらってあらためて感じました。
もっともっとわれわれ自身が、CO2削減に向けて、省エネ、公共交通機関や自転車の利用など、真剣に考えなければならないと思います。 (文責:浮田)
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