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第3回廃プラを考えるESDプロジェクト見学会(午後の部)一つ目は美祢市カルストクリーンセンターです。
2019年10月06日
第3回廃プラを考えるESDプロジェクト見学会(午後の部)一つ目は美祢市カルストクリーンセンターです。
残念ながら、RDF製造プラントの小さいトラブルで、プラントがたまたま停止しており、プラント自体を見ることができなかった。
代わりに、改修後につくられたビデオを見せていただき、プロセスの概略を理解することができた。
固形燃料化施設の能力は28t/8hであり、年間6600t~6900tのごみを処理している。
28tのごみから17tのRDFができる。
平成11年度からの稼働で、建設費は21.2億円であったとのこと。
説明資料によれば、プロセスフローは、
ごみ受入→ 一次破砕 → 金属類除去 → 添加剤 → 二次破砕 → 生石灰添加 → 混合 → 反応 → 乾燥→ 不燃物除去 → 圧縮・梱包 → 搬出
となっている。
可燃ごみ(固形燃料化できるごみとして収集)から、固形燃料の歩留まりは69%であり、低位発熱量は2870~4060kcal/kgである。
金属や石、硬いプラスチックなどは破砕機の刃をいためるので、不適物扱いである。
予想外だったのが、RDFと聞いてイメージする短い棒状(3.2cmφ×5cm)のものではなく、平成26年度から生石灰を加えるなどについては変わらないが、そのまま立方体(1m×1m×1m、500kg)に圧縮・梱包したものを搬出する方式になったということであった。
美祢市内にあるRDF出荷先のセメント工場で、おそらく説明資料とは状況が変わっているのではないかと思われるが、サスペンジョンプレヒーター下部で燃料として使われるようである。後日、確認を要する。
生産されたセメントクリンカーは専用道路で宇部に運ばれる。
ビデオを見て説明を聞いたあと、制御室に移動し、クレーンの操作を体験したり、ごみピット内を観察したりした。
左側の窓の外にドアが設けられていて、当然のことながら、ガラス窓の掃除ができるようになっている。
今回残念ながら、セメント工場の見学は長期定修のため、かなわなかったが、カルストクリーンセンターの説明していただいた担当責任者のお話では、セメント工場の受入も問題なく、前向きであり、RDF方式を必要な改修を行いながら、20年+20年で延長して行きたいという展望も述べられた。
右下の写真は、次の見学場所への道から当該のセメント工場を見たものである。
RDFの原料になるごみ質の分析値を見せていただいた。
紙・布類が多く、プラ・ビニル類、厨芥類はさほど多くない。水分は53.6%で低位発熱量は1650kcal/kgである。
RDFの塩素イオン濃度を質問したところ、0.28%ということだった。
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