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同じく、環境学習会午後の二つ目の見学場所は、広島企業(株)の宇部テクノリサイクルセンターです

2019年10月03日

同じく、次の見学は、広島企業(株)の宇部テクノリサイクルセンターです。

まず、スライドを見ながら、一般的な説明を受けた後、リサイクル施設の現場を見せていただきました。

不適物の混入は事故等にもつながったりするので十分注意してほしいということで、平素から、・工場見学の積極的受け入れ および、・各自治体とのコミュニケーション に力を入れられています。

リサイクル工程は、光学選別工程、異物除去・粉砕工程、比重選別、洗浄、乾燥からなる機械選別工程を経て、PEとPPが混合した灰緑色のペレットが生産されています。

これは、プランター、フェンス、ベンチ、パレット、などのプラスチック製品の原料になる材料リサイクルです。

原料のベールに対する製品ペレットへの歩留まりは50%程度ということで、それ以外のPSやPVCは、先の図の廃棄物発生量に含まれていると思われますが、セメント原料やRPFとしても有効利用されているようです。

容器類の中味の洗浄もさほど神経質でなくても良さそうですが、紙ラベルの混入も処理に支障を来たすほどではないかも知れませんが、排水処理にも影響を与えるので当然きれいにこしたことはありません。

良い機会ですので、容器包装リサクル協会のHPから参考になる関連データを少し紹介させていただきます。

この図は、再商品化実施委託単価の推移を示したものです。
この夏、われわれはとくにプラスチック廃棄物に商店を当てて、一連の見学を行いましたので、その他プラスチック容器包装とペットボトルに注目してみます。

ペットボトルは平成9年度には100円/kgの高値がついていましたが、どんどん低下し10年後には1.8円/kgと、ほとんど無料近くまで低くなり、最近でも2019年度も2円/kgの状態です。

プラスチック容器包装についても平成12年度は105円/kgと高かったですが、2019年度は46円/kgと半分以下になっています。

容器包装リサイクル法では、リサイクル費用負担義務のある特定事業者に該当しない小規模事業者の費用分担を市町村に求めています。

その負担割合は、品目により異なりますが、2019年度はペットボトルの場合、0%、プラスチック容器包装は1%となっています。、

下左の円グラフは、プラスチック容器包装の再商品化方法の内訳で、2019年度の販売量42.2万トンのうち、材料リサイクルが43.4%、コークス炉化学原料が39%、合成ガス11.2%、高炉還元剤6.5%の割合になっています。

下右のグラフは、材料リサイクルやケミカルリサイクルの再商品化に伴う残渣の処理方法の内訳が示されています。残渣量19.2万トンのうち、RPF化が49.5%、セメント原燃料化が26.4%、焼却エネルギー回収が21.4%等となっています。

容器包装リサイクル協会の資料によれば、汚れの付着、PET区分や、容器包装以外のプラ等の異物混入を除いた割合は、平成30年度、宇部市は98.75%。山口市は95.99%であり、すでに両市のリサイクルプラザを見学した時に確認した、前処理の差を反映した結果になっています。

ちなみに県内の市町村のベール (1個250kg程度) の品質は以下で見ることができ、阿武町が99.63%と最優良です。
https://www.jcpra.or.jp/Portals/0/resource/gather/municipal/municipal03/03/30_pdf/35_yamaguchi.pdf

しかし山口、宇部両市ともAランクで、協会への分担金は、どちらも同じのようで、宇部市への聞き取りによると、0.57円/kgになっているようです。

右のグラフは、容器包装リサイクル協会の最商品化委託単価の推移を見やすく示したものですが、2019年度は46円/kg。市負担は1%で0.46円/kgになりますが、これはケミカルリサイクルも含んだ単価であり、材料リサイクルはやや割高になるようです。

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