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出張おそうじ隊(中川河口周辺)第3報データ速報です。

2019年07月23日

7月14日(日)に中川河口のポンプ場遊水池の両岸から回収したごみの分別計量結果をまとめました。

山口県環境保全事業団の環境活動助成をいただいて、実施する出張おそうじ隊の第一弾として、雨の間をぬって、中川に出動しました。

宇部フロンティア大学附属香川高等学校、慶進高校、宇部工業高等専門学校の学生さんやボランティアの方々の参加を得て、効率よく実施されました。

山口県土木建築事務所の今は解散されていますが「厚南地区ヒヌマイトトンボ対策検討委員会」の資料によりますと、さまざまな周辺の工事による影響を考慮して、代替地の高さに南北方向にTP-0.75m、TP-0.90m、TP-1.05mと3段階の変化を持たせた構造に工夫されたものの、最近におけるヒヌマイトトンボの生息状況はあまり思わしいものではありません。

おそらく、中川からの淡水の供給、厚東川から浸透する塩水の供給ともに、それぞれ中川の内水位を下げる浚渫を伴う改修工事、高潮対策の護岸工事の影響があった可能性があります。

ヒヌマイトトンボは確かに稀少種ですが、要するに多様なトンボが生息する場所になればいいのではないかという考え方もあると思いますので、適宜、状況に応じて、遊水池からの淡水のポンプによる供給、あるいは浸透海水の代替地への供給が試行錯誤できるような体制ができればいいのではないかと考えます。

さて、本題の今回の回収ごみの分別計量結果は次表に示す通りです。

前報でも書いていますが、本当に様々なごみが流れ着いていますので、毎回分別には頭を悩ませます。まして、初めて体験する人にとって分別が難しいのは推して知るべしです。

その上、この場所はモニタリング場所としては格好の場所ですが、ごみが水や泥で汚れているので、その点でも厄介です。実際、重量のデータについてはあまりあてにならないことになります。作業前に、重さを測る前にできるだけ水を搾って下さいとの注意を怠ったことが問題であったと反省されます。

昨年度は、回収当日の後、だいぶ時間をかけて、水をできるだけしぼり、できるだけ泥も落として計量しましたが、今回はそのための時間的余裕がなく、水のしぼり具合がずいぶんあまい傾向にあることに注意が必要です。そのほか、受けた感じとして、発泡スチロール製のトレーの計数が前回に比べるとやや少なめの印象があります。

昨年は午後も日頃十分な回収を行っていない中川寄りのヨシ原も低潮時に清掃したので、前回の方が総数が多いのはそのためと思われます。

まず個数のデータを、昨年のデータと並べて示しています。

数の多いごみは、昨年と今年で傾向はあまり大きな違いはないようです。

今年度は別プロジェクトでマイクロプラスチックの研究に取り組む人もいて、その人が海岸で採取したサンプルを見ると、典型的な白色の発泡スチロール破片よりも、むしろ色々な色のついたものがあったこともあり、生活用品中に混ざっている固いプラの破片も今後要注意かなと思われました。

重量のデータを昨年のものと並べて示しています。

先ほどの水切りが不十分であることに対応して、昨年のデータに比べてレジ袋・プラ内袋や、お菓子の包み紙等の割合が24%と前回の12%に比べて大きくなっています。生活用品・道具類も前回16%に対して、今回26%と大きくなっています。

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