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岩国市ごみ処理工場サンライズクリーンセンターの竣工式に参加しました。
2019年04月21日
4月19日、岩国市の新しいごみ焼却工場「サンライズクリーンセンター」の竣工式に出席しました。JFEエンジニアリングと地元企業のグループが落札し、着工から3年半かけて、本格運転が開始されています。監理には広島の東和テクノロジーも参画しています。
いただいた岩国市のパンフレットも参考にしながら、ざっと紹介したいと思います。
施設規模は80t/日2基で160t/日、岩国市、和木町をカバーしています。
岩国の米軍基地、岩国飛行場と隣接しているため、高度制限があり、地上4階、地下2階で、煙突も高いものが建てられません。煙突が目立たない焼却工場は珍しいですね。
排ガスに関する公害防止基準も、そこそこ厳しい値が設定されています。
ストーカー炉で、最大出力3900kWの蒸気タービン発電が行われ、余剰電力は中電に売電されています。場内東南側には余熱利用施設が建設され、市民の憩いの場になる予定です。
DBO(Design, Build, Operation) 方式で、20年間はJFEエンジニアリングのグループがが施設の運営を行うことになっています。ストーカー炉主灰の一部、および集じん灰はセメント原料として利用されます。
なお、熱効率はいくらか落ちることになりますが、白煙防止のための、排ガスの再加熱も行われます。
パンフレットはきれいなイラストが描かれていて、分かりやすいものになっています。
見学通路が3階の窓際をほぼ一周していて、中央制御室には、見学者が自由に、粗大ごみの破砕装置や、焼却炉内の様子も見ることができます。
ごみピットのクレーンはごみ質均質化のために絶えず、攪拌作業が行われています。
焼却炉付近や、排ガス処理施設、蒸気タービン発電等々、ちょっと見ただけでは分からない複雑な化学工場のような施設です。
余剰電力の売電については、バイオマス由来分はFIT制度により20年間17.85円/kWhと、非バイオマス(主としてプラスチック)由来分は中国電力と交渉の上、設定された単価で売電される仕組みになっているようです。
低炭素の観点からみると、バイオマス由来分を優遇することになりますが、循環の観点から見ると、とくに食べ物ごみを燃やすことは、決していいことではないので、難しいところですね。
左の写真はボイラーで、下は、安全のためでしょうか、覆いがされて中を見ることができません。
バグフィルタはイラストで示されるように、名前から想像されるようなものではなく、細長い形態のものでした。
(つづく)
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