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ESDに関する教育雑感 最近の新聞記事から
2019年04月01日
著書から多くを学ばしていただいた、梅原猛先生が残念ながら享年94歳の長寿を全うし、今年2019年1月29日なくなられました。
2002年に刊行された, 「梅原猛の授業 仏教」 に、先生が、空海が創立した「綜藝種智院」に由来する洛南中学校で12回の授業をされた記録が書かれています。
その第1回目の授業のはじめに話された部分を引用しています。
最近、持続可能な社会の実現のためには、どうしたらいいのかを考え、そのためにどう行動するかといったことを耳にするようになってきていますが、梅原先生は、人間が傲慢になり、物質的欲望にふける時代において、本当の意味の(自律的な)道徳教育が大切であると説かれていて、その通りだなあと思います。
昨日3月31日の新聞に、城戸久枝さんがキリスト教系の私立高校で特別授業された時の体験を書いておられますが、日々の食べ物に感謝する気持ちの大切さが人間性の育成に重要であることが分かります。
以前 「環境サロン」で、池田良鶴さんに紹介していただいた「はなちゃんのみそ汁」のことも書かれています。
10歳~14歳のこども達の死因として自殺が一番多いとのことですが、いまや教育界は本当の意味での、「こども達の生きる力」を育むことにもっと留意しなくてはならないと思います。
小学校でも、ESDの一環でもありますが、「主体的・対話的で深い学び」 アクティブーラーニングを進めるための、教科書の改訂増強が行われているようです。
英語の導入、道徳の教科化、Society5.0 への対応など、先生方のストレスも並大抵ではないと推察されます。その意味でも、地域の有識者による、有効な学校支援が期待されるところが大きいです。
いずれにしても、よく自分で考えて、主体的に行動する、と言うことは人が生きていく上で大変重要なことです。
ただ、ここで注意しておかなくてなはならないことは、
①教育の成果を評価する尺度がどうしても、点数で表される従来の学力偏重になりがちであること。
②「生きる力」といっても、どちらかというと、これからの国際競争力に勝っていけるようなエリート養成になりがちになるのではないか。そのような授業について行けないこども達をとりこぼさないよう、いじめなどに結びつかないよう注意が必要であること。
③先生方がますます多忙になり、余裕をなくし、それで、こども達にいい教育ができるのか。などであり、気になるところです。
それにしても日本の小学校から大学までの教育機関への公的支出がGDPに占める割合は2018年、2.9%で、OECD諸国34カ国のうち最下位というのは大変残念です。
GDPを540兆円としてその2.9%は15.66兆円、平成31年度の国の文教予算は約4.2兆円。これに地方自治体分や建設費用などが加わるんでしょうか。詳細は不明です。
学校の先生方が大変と言うことなら、投書に見られるように、先生の数を増やすことが必要と思われますが、社会保障費の年々の増大や、公共事業関係費が前年度6.9兆円から9.3兆円と大幅な増大になり、防衛関係予算は約6兆円ですが、米国から高額兵器の購入等によるローン残高は現政権になってから、3兆円から5兆円を超えるということです。
http://yamamototaku.jp/article/h31yosan_an/
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018102902000137.html
教育の成果は短期間ではなく何十年という長い期間で評価すべきものです。資源の少ない日本では「人」は最大の資源です。国はもっと力を入れる必要があると思います。(文責:浮田)
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