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松本悟さん(日本クロツラヘラサギネットワーク事務局長)の記念講演がありました。
2018年11月25日
前後しますが、開会の挨拶の後、松本悟さん(日本クロツラヘラサギネットワーク事務局長)の記念講演がありました。
松本さんは、クロツラヘラサギの調査や国際的な保全活動のほかに、絵が得意で、「クロツラヘラサギ プーからの手紙」というすてきな絵本を書いておられます。
また、ネットで見ていましたら、唄も作詞作曲されておられるようです。 https://www.youtube.com/watch?v=Jm6VKABeR-U
お話の中では、韓国と台湾の取組を詳しく紹介していただきました。
韓国は、仁川Inchoel国際空港の近くの広大な干潟が、繁殖地になっていたようです。たしか保護活動の場として、松島(Songdo)新都市や歴史でも習った江華島(Ganghwa)という地名が出てきましたが、示された位置図の写真が撮れず、ネットに大規模な潮力発電の計画図がありましたので、引用しました。
計画自体は経済性や自然保護の面から停滞しているようです。
左上の写真は、Incheon周辺の岩の島でのカウント調査を示しているようです。島の後方に岩場が繁殖地になっているようです。
後方の高層ビル群は干潟を埋め立ててつくられた松島新都市で、スマートシティあるいはuCityというものの、対照的ですね。
https://newcities.org/cityquest-songdo-south-korea-conceptualized-ultimate-smart-sustainable-city/
台湾南部の台南市周辺はクロツラヘラサギの越冬地として有名で重要な場所で
す。
下の表は、日本野鳥の会のHPから引用したものです。毎年1月に一斉調査が実施されているようです。
これによりますと、4千羽弱で推移しています。
講演の中でも紹介されたが、1992年のクロツラヘラサギ射殺という衝撃的な事件から、2002年のクロツラヘラサギ保護区の制定、ボツリヌス菌による大量死という事故を通じて、国民的な人気を誇る野鳥になったということである。http://c.nishinippon.co.jp/info/t-2009/training_2009_04.php
台湾では、自然保護のみでなく、観光資源としても、自治体と連携して活用されているとのことである。
ただ、左上の写真の布袋では、後方のあたりに大規模な太陽光発電の設置が計画されているとのことで、どこにおいても開発と自然共生の問題は難しいと感じる。
右下の経路は、講演中に示されたものであるが、主に大陸沿いに移動のルートが見られる。あとで確認したが、朝鮮半島から、玄界灘を超えて博多湾、有明海や周防灘、さらに沖縄へのルートも確認されているとのことであった。
最後のスライドで、クロツラへラサギは、湿地環境の保全、環境学習、エコツァーなどによる地域の活性化、さらに渡り鳥であるので、国際交流・協力に役割を果たしているとされた。
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