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環境サロン「3・11以後の暮らしと環境問題 第7回 原発に頼らない地域の自立とは?」を聞きました
2012年02月17日
昨日の午後7時からまちなか環境学習館にて開催された環境サロン「「3・11以後の暮らしと環境問題 第7回 原発に頼らない地域の自立とは?」に参加し、お話を聞いてきた。
講師は山口県立大学教授の安渓遊地さんでした。
安渓遊地さんのお名前、遊地とはてっきり自分でつけられた愛称の様なものかと思っていたら実名、お母さんのお話も最初にされたので納得できた。
最初にオカリナの演奏があり、ゆったりとしたメロディーが流れ、話に入った。
安渓さんの話も、独特な雰囲気、オカリナの演奏の続きの様なのんびりした話が続いた。
内容は上関原発計画地のある長島のすぐそばの祝島の人々がいかに原発反対の立場を強くしているのか、それを文化人類学者の立場で話をされた。
島に住んでおられる方500人弱の内の90%の人が原発設置反対の立場をとられ、漁業権と引き換えの10億8千万円というお金の受取を拒否されている。
反対の理由は何か、長い間疑問であったが、昨日話を聞いて納得した。
そのひとつ、放射能の恐ろしさを実体験というかたちで知っておられる方が何人もおられる。
出稼ぎというかたちで福島第一原発二号機、三号機などの中で配管の補修や炉心からの制御棒の取り出しの作業をされたとのこと、そしてその中から7人の方がガンなどで亡くなられたとのことである。
これほど、放射能の恐ろしさを如実に物語る話はないのではと思うような内容である。
そして千年も続く伝統行事、「神舞」(かんまい)、4年に一度開催されるお祭りでこの時には島を出ていった人も戻ってくる。
もし島に戻ってこれないとなるとこんなに大事な時に島に戻ってこれないほど身を持ち崩しているのではと思われてしまう。
つまり、「今さえよければ」「自分さえよければ」という気持ちが起こらない、地味だけれど堅実な生活感覚に自然になってくる。
原発で今、大金を受け取っても、先々なんと言われるか、そんな気持ちが原発阻止の原動力になっているようである。
金に換算しないで暮らしをまわす知恵そんなものが豊かな自然を守り、暮らしを守っている。
放射能汚染や温排水で自然を壊すことは許せないが、やはり、ここには原発という都会のエゴを持ち込むにはふさわしくない土地である。
講師の安渓さん、いつもはじまりはオカリナの演奏から始まる様です。
参加者も真剣に安渓さんの話に耳を傾けていました。(P)
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