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水道技術研修2日目は、東部浄化センターで下水処理に関する水質分析実習です。
2017年10月01日
研修第2日 下水処理場の分析室における水質分析の研修です。
この分析室は下水の処理がうまくいっているか、汚泥の状況はどうかなどをモニタリングするための、日常的な水質項目の分析や自動測定装置に保守点検などがおこなわれており、放流水基準の適合などに必要な水質分析は民間の分析機関に委託して行われています。
正職員は1人のみで、あと3人は嘱託職員ないし臨時雇用職員であり、しかも正職員は事務的、対外的業務に追われることが多く、後任の養成もままならない状況です。
したがって、直接実技指導に当たられた職員の方もその職場での勤務経験は短く、マニュアルに従い、必ずしも水質分析の専門家というわけではありません。
曝気槽の汚泥濃度としてMLSS、MLVSSの測定、
流入下水と処理水中の全窒素TNの測定、
同じく、HACH法による硝酸性窒素NO3-N、亜硝酸性窒素NO2-N,アンモニア性窒素NH4-N,、全りんTPの測定を練習しました。
研修員も環境局の分析室から2名、保健衛生局から1名、水道公社の分析係から1名、監督部局から1名で、環境局の2名はすでに水質分析の経験をいくらか持っていますが、実際の作業経験はまだ不十分な様子でした。
久しぶりに、下水処理場の中を案内していただきましたが、設備の新増設、し尿処理部門と下水処理部門の統合合理化の動きに合わせた汚泥処理部分の改造、嫌気性消化槽の新設、バイオガス有効利用のための発電施設の新設などが行われ、昔とは随分状況が変わっています。
我々が専門家派遣で現地で説明を受けても同じことが言えますが、さっと見て、説明を聞いただけでは、全体を完全に把握するのは、研修員にとってはなかなかむずかしいだろうと感じます。
様子をみていると、ピペットの扱い方などから、全体に初体験に近い感じを受けました。
直接指導される方々もベテランのプロというわけではないので、この分析室での実習は、厳密な水質分析の習得というよりも、限られた職員体制のなかで、それぞれ工夫して責任を果たされている姿勢を学ぶよい機会になったように思います。
とくに水道公社からの研修員にとっては、人員的にも、設備的にも非常にきびしい状況のなかで、浄水場の運転がうまくいっているかの日常項目を効率的に測定し、がんばって工夫することの重要性を感じてもらえたのではないかと思います。
あ、水道公社のイーナさんがガッツポーズをしてくれていますね。監督部局のウディンさんもダブルガッツポーズしているので、貴重な時間を割いていただいた分析室職員の方々のお気持ちが研修員に伝わったのではないでしょうか。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
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