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水道水質改善に関するJICA草の根技術協力事業第2年次の研修がスタートしました。

2017年09月28日

インドネシアリアウ州ブンカリス県から5名の研修員を迎えて、水道水質改善に関するJICA草の根技術協力事業第2年次における研修がスタートしました。

今回は、水質分析に関する内容を主体としたものです。

宇部市環境政策課清水係長による「宇部方式」に関する講義の後、総論講義としてプロジェクトマネージャーの浮田が総論講義を行いました。

下の写真は、カントリーレポートの中で紹介された、ブンカリスの水道原水(A) と浄水の写真です。横のペットボトルはコーヒー飲料ではなく、蒲田黒湯温泉水(B) で、来週に予定されている浄水実験の模擬原水として薄めて使う予定のものです。

260nmの紫外部の吸光度は紫外部と可視部の吸収スペクトラムはAで3.5であり、Bで2.7と、むしろブンカリスの原水の方が高いが、可視部の見た目には黒湯温泉水の方が吸光度が高そうであり、当然ながら異なった特徴を示している。

右上の写真は11年前に山東省青島市を訪問したとき撮ったものであるが、「飲水思源」、水を飲むとき水源に感謝する、水の大切さについて、話しました。

28日の午前中は、岩本美江子先生に保健衛生の概論を話していただきました。

午後は、香川学園環境技術センターの臼井先生と大木さんに、民間水質分析機関の位置づけと、水中のフルボ酸などの腐植物質についてくわしく説明していただきました。

昨日、今日と、研修員は3人の講師からそれぞれフルボ酸と塩素注入によるトリハロメタンの生成について、聞かされ、印象に残ったと思います。

インドネシアでは水道水質基準にトリハロメタンは含まれておらず、測定もされていません。浄水場において、塩素注入前のフルボ酸等をできるだけ除去する工夫をすることが重要です。

終了後、記念写真を撮りました。

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