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環境教育指導者の研修会が開催されました。

2017年08月24日

環境教育指導者の研修会が開催されました。概要は以下の通りです。

山口県宇部市環境教育指導者研修会 報告
日時:平成29年8月23日 13:15~16:00
場所:ときわ公園 ときわ湖水ホール 大展示ホール
内容: (1)環境教育「電気をつくる、使う。~社会での活用を考えよう」
       藤山小学校の4年生を対象とした模擬授業 (13:15~14:20)
    (2)授業研究会(14:40~16:00)
講師:日本理科教育支援センター 代表 小森 栄治 先生

今回の研修会は宇部市環境政策課と宇部市教育委員会が主催団体であったが、平成29年度環境省協働取組加速化事業も教員との合同研修会として相乗りさせていただきました。当日の出席者は、宇部市内及び周辺地域の小中学校教員が62名、宇部市内の環境関連団体から24名、主催団体からの出席者を合わせると約100名でした。一方、藤山小学校の4年生児童が36名、付き添いの保護者を合わせると約50名であり、総計159名の出席者でした。
第1部の模擬授業では、「モーターが電気で回ることはみんな知っているね。ところでモーターを手で回すと電気が発生すると思いますか?」と言う質問から授業に入りました。4年生の全員が電気は発生しない、と答えましたが、モーターに電流計をつなぐと電気が発生していることを実験によって示され、みんなびっくりしていました。モーターが回ると発電が可能になることから、小森先生は風力発電の話に移っていかれました。「クラスの多数の意見が正しいとは限らないこと、おや?なんで?と疑問に思うことが大切であること、このような経験から人と違った意見を出しやすくすること」が大切であると、小森先生は第2部の授業研究会でも強調されていました。

風力発電の模型を作る授業に移りましたが、ペットボトルから風車をつくる作業では、羽にピッチをつけるコツがわからず、発電機に取り付けてうまく回らない児童もいましたが、30分経過したところで、ようやく全員が風力発電の模型を完成させました。子供たちは広い会場を走り回って風車を回し、発電された電気でLEDを光らせて目を輝かせていました。全員に1個ずつ、風力発電模型をプレゼントすることは費用の面で通常は実現が難しいのですが、今回は藤山小学校が宇部市のモデル校指定のため、このようなことが可能になったと思われます。また、参加者全員に浮体式洋上風力発電の模型(長崎県五島市崎山沖に建設されている出力2MW(メガワット)の施設)がプレゼントされました。

次に手回し発電機を、家庭のエアコンとか冷蔵庫、照明、テレビ、ドライヤーなどに並列のつないだ模型(それぞれを豆電球で表現)につないで、電圧が4ボルトになるように子供たちは必死に発電をしました。その後、豆電球をLEDに取り換えると、手回し発電機の負荷が減少して、省エネ効果が得られることを体験しました。家庭の電化製品を省エネタイプに切り替えると、全体として省エネ効果が大きいことが分かった子供たちに、どうすれば省エネ機器にリプレイスできるかを尋ねると、CMとかポスターとか工法に関する意見が多かったのに対して、今使っている電気器具がもったいないから急には取り換えられないといった現実的な意見も出されました。個別の豆電球を家庭とか工場とかに見立てた街モデルに実験装置を切り替え、新たな手回し発電機を再生可能エネルギーに見立てて、この発電機を回したり、止めたりしたときに、もう1台のベース電源確保用の手回し発電機を回す人は電圧を一定に保つために、大変苦労して回転数を制御しなければならないことを体験しました。小森先生は、電力会社は需要に対応した発電量をコントロールする必要があり、普段考えることのない電力供給側からの苦労を子供たちに強調して話されました。

上記の実験による体験から再生可能エネルギーの弱点を補うために、蓄電池をコンデンサーで代用して、余剰電力を貯めておいて後で使う実験を行いました。これより発電量の平滑化には蓄電技術が大切であることを学びました。蓄電池は4年生には少し難しかったかと思いますが、かなりの子ども達は電気を貯めることが重要であることを理解したと思います。ただし、時間の都合でコンデンサーやバッテリーで電気を貯めることの原理には触れることができませんでした。小森先生は、今後バッテリーの新技術の開発は急速に進むと思われるので、子ども達が科学の世界に進むことを強く勧められました。
今回の模擬授業では、よく検討された教材が用意されており、限られた時間内に全部の児童が模型を完成させることができました。しかしながら、それぞれの子どもはある程度先生の補助がないと時間内に完成が難しく、小学校の先生が見かねて手伝いに行くこともあり、普段のクラスで同じ授業内容を実施するとすれば、実験補助者が必要であろうと思われました。また、限られた時間内の模擬授業であったため、子ども達のグループ討論と意見の発表の時間が取れず、もったいないと感じました。
第2部の授業研究会においては、4人一組のチームを組んで第1部で子供たちの体験した実験を再現しました。(風力発電は除く)また、最後に水素社会に対応して、水の電気分解による水素の発生と、その水素を使った燃料電池自動車の模型を実際に走らせる実験のデモがありました。現時点では模型のキットは高価であると思われますが、小型の良くできた燃料電池自動車の模型はインパクトがありました。
第2部も実験が主体で、教員と講師、一般参加者と教員などの意見交換を行う余裕がなかったことは残念に思いました。「ものがなければ理科の授業ではない」とのフィロソフィーの下に、いわゆる「てんこ盛り」状態であったと感じました。活発な意見交換を行える企画を今後検討する必要があると思います。
なお、下記の日本理科教育支援センターのURLは参考になると思います。(HU)
http://tes.starclick.ne.jp/nrs.htm

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