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7月11日、竜王山環境サロン、続報(自然観察の部)です。

2017年07月15日

午前中の現場見学では、木戸・刈屋往還路を見た後、竜王山中腹の駐車場に移動した。

アサギマダラのためのヒヨドリバナの苗づくりは今年8年目になるが、嶋田さん自身4500本?育てられ、市内の小学校や、注文があれば県内各地に提供されているとのことである。

昨年も見学したツルニンジン栽培地では、支柱として昔はメダケを使っていたが、最近は市の都市計画から提供された園芸用のいぼ竹支柱を用い、現在は600本までふえているとのことだ。

ツルニンジンはいくらか薬効もあるそうなので、将来的には、この度山陽小野田市立に移行した山口東京理科大に次年度から薬学部が設置予定のこともあり、ビジネスに結びつけることも考えたいと話された。

森の中をモンキアゲアなどが舞っていました。

上側の駐車場には、約15匹ものノラネコ集団がいた。これだけいたら、エサやりだけでも大変だろうなと思ったが、みんなゆったりしていた。黄色いトラ猫がおそらくリーダーだろう。

写真右上は公民館へ帰ってからのお話で使われたツルニンジンの花、その下はネジリバナで、右巻きと左巻きがあるそうだ。左下の写真は、お話の中でも紹介された小生の自宅でよく見るヘクソカズラです。自分はあまり気にもとめず除去しているが、嶋田さんはお気に入りの花らしい。嶋田さんの植物に対する愛情なんだなあと感じます。

上の案内板は人づくり財団の助成で、最近つくられたものとのこと。こういった案内板や銘板の設置は、自然観察には大変必要なものですね。

コオニユリは今がきれいな盛りで、今日の主役です。今日のために草刈りまでしていただいていたようです。

左側の写真はウバユリで。花はともかくとして、通常のユリの葉っぱとはずいぶんイメージが異なります。

しっかりした木にからみついたほうがいいかと思いますがねぇ。

夜に開花して、いいにおいを発散するそうです。蛾を引き寄せるためだそうです。
ウバユリは主にツルニンジン栽培地付近などに、3,4千本くらいあるとのことです。

下の左上の写真、お話の最初のスライドの植物は、オカトラノオかな?

竜王山の夏の花としては、ウバユリ、コオニユリ、ネジバナ、ボタンクサギの4種類が上げられていましたが、今回はウバユリは閉じた状態、ボタンクサギは写真を撮りませんでした。

とにかく、嶋田さんは小さい草花まで、注意を払い、非常に沢山の種類の名前を覚えておられます。

名前を調べるのは大変だと思うが、どのようにして調べられるのですかという質問対して、それは40年以上のずいぶん長い時間をかけて徐々に覚えた、牧野植物図鑑も利用している。この図鑑は手書きだが、最近は写真の図鑑も多くわかりやすくなっているとのこと。

名前を知ることが出発点だが、やはり結構時間がかかるんだなあと思いました。

「低学年のこども達に、大人が趣味として興味を案じている珍しい小さい草花を多く示してみても、必ずしも感動する子どもはそう多くないのではないか。深い森や大きな木の雰囲気を感じさせるとか、が大事ではないか。」という質問に対しては、
「その通りだと思うが、自分は、見る、においをかぐ、味わう、さわる、音をきくなど五感を使わせるように留意している。」 というお答えでした。

最後に、嶋田さんから、今日の参加者の自己紹介と感想を一人ずつ聞かせてほしいとの提案があり、ひとりずつ順番に発言させていただきました。環境サロンも、聞きっぱなしに終わるのではなく、どのような研修効果があって、それをどのように生かしていきたいかを、参加者それぞれがまとめてみるというプロセスが非常に重要であると感じました。次回以降のサロン運営に活かしていきたいと思います。

また、このようなブログのまとめや感想も、参加者から遠慮なくやっていただければ、それぞれのしてが違うので、お互いに参考になるのではないかと思います。

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