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飯舘電力の営農型ソーラーシェアリングの取組について

2017年04月12日

3月24日、非営利株式会社「市民共同発電うべ」、の主催で開催された飯舘電力(株)近藤恵さんの講演会に参加しました。

近藤さんは大学で農学を学ばれ、卒業後、千葉県成田市と、福島県二本松市で有機農業の研修を受けた後、同市で2006年から新規就農された。3年間の兼業時代を経て、2009年から3町歩を購入し専業で成り立つようになった矢先、2011年3.11に遭遇されました。

営農は断念し、一時宮城県に避難していたが、2014年から、飯舘村で牛を飼っておられた小林社長、外資系会社から転身された千葉専務らとともに飯舘電力を設立された由。
農業がやれなくなった無念さいかばかりかと思いますが、太陽光発電と農業を併存させるソーラーシェアリングの事業に希望を見いだして、がんばっておられます。

福島県におけるこういった取組は、きぼうチャンネルのサイトで多くの動画を見ることができます。

たとえば、https://www.youtube.com/watch?v=FHiIwPlcGLY&t=104s では、
社長さんによる、設立の過程のお話や、専務さんによる 「今は有事で変わらなくならない時代なのに、世の中、規制でがんじがらめ。」といったコメントが紹介されている。
飯舘発電も、当初、メガソーラーを目指したが、送電線接続規定により断念せざるを得ず、50kW以下の小規模分散型発電に主眼を置くことになった由。

また、https://www.youtube.com/watch?v=nKApc4sJKZw では、
千葉専務、自治体が都市公社と連携して、自然エネルギーを生産消費する分散型エネルギー利用システムを構築することの重要性が語られている。
食、エネルギー、水という、生きていく上で重要なものについて、自給自足、地産地消を目指すべきであるという考え方が語られている。

写真は、https://www.youtube.com/watch?v=nWyzFPVbfso からのものです。

農地法の一部改正で、農地の一時転用が認められるようになり、いくらか活路がひらけてきた。平成25年3月の農水省通達によると、農地に支柱を立て、農地の上部に太陽光パネルを設置する場合、営農が継続され、収量が80%以上を確保できる条件で、3年間の一時転用が認められる。http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/noukei/pdf/130401-01.pdf

下の写真はいわき市のトマトランドによる、イチジク栽培と追尾型太陽光発電の組み合わせであり、遮蔽率17%で80%以上の収穫を上げられるようにしている由。

上の写真は、講演中に示された、早川由紀夫さんのブログからの空間線量率の分布図だと思います。

除染後はだいぶ削減して、変化していると思われますが、当時二本松市でも当時、2μSV;hrのレベルにあり、せっかく購入された農地を手放された近藤さんのお気持ちには重くのしかかっているようでした。

最後の写真は、きぼうチャンネルより、飯舘村に実家のある新聞記者の方のレポートで、われわれは福島の方々の悲しみや、現実を忘れずに、寄り添っていくことがだいじだということを再認識させられました。

今回、ソーラーシェアリングって何かと思いましたが、農業経営の難しい中、経営を安定化させるためにも効果的な方法ではないかと感じました。
このことは、https://www.youtube.com/watch?v=LS82d9BrpFo で菅元首相がコメントされている通りです。

近藤様、どうもありがとうございました。事業の発展を祈念いたします。

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