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19日の環境サロンは

2012年01月16日

10ヶ月も過ぎた福島第一原発災害、その被害はいたるところに出てきている。

繰り返される技術への過信と被害防止対策の欠如、そして取り残される被害者、それは50数年前の悪夢の再来の様である。

その悪夢は1956年5月1日、熊本県水俣市の水俣保健所に一つの報告が届いたことから始まった。

そして現在まで続く、水俣病事件の始まりである。

被害拡大防止への努力は打ち消され、生産拡大と共に被害は広がっていった。

事件の原因の隠蔽に奔走する加害企業、熊本県そして国は原因が何であるか感じつつも垂れ流される汚水に有効な対策を取らなかった。

 地元水俣では偏見と中傷に翻弄される患者たちが声を上げることもできずあばら家の暗闇に放置されていた。

そんな中、被害の実態を調べようと奔走するごく一部の医師や研究者の存在があった。

彼らの努力が事件の実態を時折世に知らしめることとなった。

国や県はその実態を50数年経た今も十分に調査することなく放置している。

そして今も一部の医師たちの努力で掘り起こされている被害者がある。

今、福島第一原発災害の状況はこの悲劇の繰り返しの様相を呈している。

「想定外」と言って十分に被害防止対策をとっていなかった言い訳をする国や東電の姿がある。

被害防止のために作られたシステムが活用されなかった。

もっとも必要とされる人たちに届かない情報、取られない将来への被害防止対策など、水俣病事件を振り返り、問題点をみなさんと考えていきます。

日時:1月19日(木) 19時~20時30分

場所:宇部市まちなか環境学習館(銀天エコプラザ)3階会議室

はなし:西村誠

なお、学習館には駐車場がありませんので、公共交通機関、自転車等を利用して参加願います。(P)

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