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環境省より自然を生かした防災についての考え方とハンドブックが公表されました
2016年03月19日
これまで国の防災への考え方はどちらかと言えば自然を人間が抑え込み、力ずくで災害を抑え込むといった考え方で進んでいたようですが、一昨日、環境省から公表された災害への取り組みはちょいと趣の変わった考え方、つまり自然を生かし、自然の力も使って防災、あるいは減災へと持っていくといったものです。
以下に、公表された内容と資料、ハンドブック等の紹介をします。
「生態系を活用した防災・減災に関する考え方」とハンドブック「自然と人がよりそって災害に対応するという考え方」の公表について(お知らせ)
森林が土砂崩れを防ぐ、海岸の森林が津波被害を軽減する、湿原が一時的に洪水を受け止めるなど、健全な生態系が自然災害を軽減することが知られています。
環境省では、生態系がはたす防災・減災の働きやその活用手法などを『生態系を活用した防災・減災に関する考え方』としてとりまとめました。また、ご理解いただきやすいよう、ハンドブック『自然と人がよりそって災害に対応するという考え方』を作成しました。
1.策定経緯
生態系を活用した防災・減災は、生態系の保全・再生・維持管理を通して、危険な自然現象に人命・財産がさらされることを避け、生態系を緩衝帯・緩衝材として用いるとともに、食糧や水の供給などのさまざまな機能により、人間や地域社会の自然災害への対応を支える考え方です。
国際的にはインド洋大津波以降に、我が国でも東日本大震災以降に注目されるようになりました。
環境省では、平成26年と平成27年度に検討会を設置し、国内外の情報や事例を調査し、『生態系を活用した防災・減災に関する考え方』を作成しました。
「生態系を活用した防災・減災に関する考え方」の報告書の表紙です。
本考え方では、災害リスクの低減に寄与する生態系の役割を整理し、地域の将来像を描く中で、生態系を活用した防災・減災を進める際に必要となる基本的な視点や活用手法について、事例を交えて紹介しています。
また、広く普及をはかるため、その概要をまとめたハンドブック『自然と人がよりそって災害に対応するという考え方』を作成しました。
「自然+A9816:A9833と人がよりそって災害に対応するという考え方」のハンドブックです。
2.内容
『生態系を活用した防災・減災に関する考え方』
1. 自然災害と生態系
2. なぜこれからの日本に生態系を活用した防災・減災が必要か
3. 防災・減災に生態系はどのように役立つか
4. 防災・減災に生態系を活用する際の基本的視点
5. 防災・減災に生態系を活用する
6. 今後の取組の方向性
ハンドブック『自然と人がよりそって災害に対応するという考え方』
なぜこれからの日本に生態系を活用した防災・減災が必要か
生態系を防災・減災に用いる利点
古くからある生態系による防災・減災
生態系を用いた防災・減災の考え方
防災・減災に生態系を用いる際のポイント
参考事例
Q&A
参考事例集の表紙です。
3.入手方法
環境省ウェブサイトからダウンロードできます。(P)
http://www.env.go.jp/nature/biodic/eco-drr.html
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