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真珠母雲(しんじゅぼぐも)とオゾン層
2016年02月10日
真珠母雲(しんじゅぼぐも)は高度20~30km付近の
成層圏にできる特殊な雲で、
その色彩が真珠母貝であるアコヤガイの
内側に似た虹色をしていることより付けられた。
ノルエー北部トロムスで1月下旬、
虹色に揺らめく楕円形の物体が朝の空を照らしていた。
何とも怪しい美しさで、不吉な予感すら感じさせるこの物体は、
南極などの極地で主に冬場に発生するという。
北極圏の冬は、日中でも薄明るく、太陽が沈んだ状態が続く極夜の間は、
オーロラがきらびやかな光景を描く。
この雲も極夜に出現することが多く、オーロラと同様にとても美しい。
だが、この真珠母雲は、オゾン層の破壊と関わっているという点で、
オーロラと大きく異なる。
真珠母雲を作り上げている氷の粒は、オゾンを破壊する化学反応の
下地になる可能性があるのだ。
太陽の光を受け、小さな氷の結晶が反射することで虹色に輝く。
この雲が鮮やかな虹色をしている理由は、
雲を構成する雲粒の大きさが均一であることが考えられている。
だが、太陽高度が上がると共に上昇した気温によって融解が起き、
太陽と学反応することで、塩素原子などの危険な化合物が、
この壮麗な雲の中で生成されてしまう。
「綺麗な花には棘がある」ということわざがあるが、
綺麗な雲にも不吉な何かがあるようだ。
この真珠母雲は、オゾンの生成や破壊のメカニズムを
考える上での研究対象となっている。
学術的には極成層圏雲(きょくせいそうけんうん)と言い、
極成層雲とも呼ぶ。(K)
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