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今日はタロとジロの日

2016年01月14日

 日本の南極観測は敗戦後復興途上の国際地球観測年の1955年、日本も南極観測参加の意思を表明し、1956年第1次南極地域観測隊が永田隊長以下53名で編成され南極地域観測が実施された。

 使われた宗谷は当時すでに建造後18年経過した、戦時中は特務艦として使われた代物、何とか手直しして使用された。

 その他、初めての事であるためにあらゆるものが試行錯誤であった。

 現地での物資輸送には新しく開発された雪上車も使われたが、犬ぞりも準備された。

 そして第1次南極地域観測隊には11人の隊員の他に15頭のカラフト犬も犬ぞり隊として参加した。

 現地では雪上車は故障や深みにはまるなどして故障も発生、長距離の調査などには犬ぞり隊が主役となった。

 そして1958年、第2次越冬隊を送り込む為再び「宗谷」は南極に向かったが、厚い氷に阻まれ、越冬を断念、かろうじて第1次越冬隊員の11名をヘリコブターで救出したが15頭のカラフト犬は救出できずに残された。

 翌年の1月14日に第3次越冬隊は15頭のうち、兄弟犬「タロ」と「ジロ」が生存しているのを発見再会した。他の13頭は行方不明または鎖に繋がれたまま餓死した状態で発見された。

 タロ(右)とジロに再会した北村泰一さん=1959年1月、南極・昭和基地

 この南極から打電された奇跡のニュースは、世界を驚かせ、愛と希望と勇気の感動で包んだ。

 ジロは南極で死亡したが、タロは5年後に日本に生還して北海道で余生を過ごした。(P)

 宗谷については下記Youtubeのサイトに短い時間ですが履歴が掲載されています。

 https://www.youtube.com/watch?v=2iculjYizX8

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