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セルロースナノファイバー

2016年01月13日

セルロースナノファイバーとは、
幅15ナノメートル程度まで細くした木のセルロース繊維のこと。
これを漉(す)き上げて紙を作ると、
軽くて丈夫で透明なプラスチックのような紙になるとのこと。
樹脂、ゴム、ガラスなどとの複合材料の開発が進められている。
植物の構造の骨格を成している基本物質「セルロース」を
ほどいて再構成した繊維材料で、
炭素繊維(カーボンファイバー)の6分の1程度のコストで、
車のボディから家電製品まであらゆる工業製品の
材料になる可能性を秘めている。

木から作ることのできるセルロースナノファイバーには、
数多くの優れた特徴がある。
鋼鉄の5分の1の軽さで、強度はその約5倍。
しかも熱に強いく、プラスチックよりもさらに軽くて、
ガラスのように透明材料にもなる。
なにより日本の産業にとって有望なのは
樹木という自然資源を大いに活用できることだ。
この新材料が社会で本格的に活用される時代を迎えれば、
日本は再生可能な素材の資源大国になるといった未来像さえも描ける。
昨年3月に「森のノーベル賞」と呼ばれるスウェーデンの
マルクス・ヴァレンベリ賞を、
史上初めて3人の日本人が授賞したそうです。
日本どころかアジアでも初めての快挙とのこと。
今後、おおいに期待できます。(K)

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