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前途多難なCOP21
2015年10月31日
昨日、11月30日にパリで始まった国連気候変動枠組条約第21回 締約国会議(COP21)では温暖化対策の新枠組みの合意を目指している。
それを前に、国連気候変動枠組み条約事務局は30日、147カ国・地域が提出している2020年以降の温室効果ガス削減目標に関する報告書を公表した。
それによると、先進国だけに温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書とは異なり、途上国を含めたすべての国が参加予定で、削減目標を提出した国・地域は、世界の排出量の86%をカバーしているとのこと。
今後の地球温暖化がどれだけ抑えられるか、この方針、目標が話合われ、そして決められる会議で非常に注目されるものです。
公表された報告書によると、各国の削減目標がすべて達成されれば、30年の二酸化炭素(CO2)排出量を531億〜586億トンに抑えられ、10年から20年間の排出上昇率を、1990年から20年間の3分の1に下げられると指摘した。
しかし、それでも排出量は10年比で11~22%増えるため、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が必要だと指摘する「50年までに世界全体で10年比40~70%削減」にはほど遠いとのこと。
事前の作業部会では先進国と先進国により重い負担を求める発展途上国との確執も見られ、公表された削減量のさらなる引き上げが求められるということでかなり大変な話し合いになることが予想される。
持続可能な社会を維持するために、ここは各国のさらなる努力を望みたいものです。(P)
主要国・地域が今回の会議に提出している温室効果ガス排出量削減目標です。(毎日新聞より)
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