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世代間・地域対話シリーズ 第5回「大きくなってやりたいこと」佐々木真人(まひと)さん 面白かったです。

2014年11月07日

 今回の出張サロンは、恩田小学校体育館で2014年11月5日(水)15時から、1~3年生までの学童保育の生徒78名を対象に行いました。引率の父兄、教師、環境サロン関係者等20名を合わせ、計98名の参加がありました。
佐々木さんは西光寺のご住職ですが、今日はご自身の経験から子供たちへ、落語家のセンスも生かし、一方的に話をされるスタイルでなく、質問の投げかけたり、大きな動作で笑いを誘ったり、退屈させません。また、適当な頃合いに、ギターの生演奏で「ゲゲゲの鬼太郎」、「Side by Side」、「サザエさん」の歌も挟まれ、こども達もノリノリのサロンになりました。

当日の動画は以下で視聴することができます。https://www.youtube.com/watch?v=WPfyuTzWNPo

― お話の要点 ―
・小さい頃は背が低いことを気にして、自信がなかったが、英語や少林寺拳法を通して自信をつけることができ、やりたいことに会えた。
・そのためには、学校の授業に限らず、自分の好きなことを勉強すること、そうしているうちにやりたいことが見つかる。
・自分の可能性を信じること、とにかくやってみること、人とのつながりを大事にすること、これらが大切である。
・他にも話の中で、英語を話すときのコツ、護身の考え方も交え、わかりやすくお話されていました。

― 以下お話の要約です ―

私はお寺に生まれました。背が小さかったので、自分より背の高い弟と比べられ、ショボンと自信を無くしました。

中学校の時、英語が好きになり、弁論大会で一等賞をもらいました。
そして表彰のときに外国の先生になにかお祝いの言葉を英語で話しかけられました。
ところが全然聞きとれず、お礼も言えませんでした。
そのことにすごくショックをうけました

それでラジオの英会話で聞くようになり、少し話せるようになりました。
僕が18歳の時には英語の先生になりたいと思っていました。

今日は「大きくなったら何になる?」というお話です。
みなさんが大人になってやってみたいことがあったときどうしたらいいでしょうか。
いろいろ方法があります。
例えば学校の先生になるには資格が必要です。
必要な資格や、知識、教え方の技術を勉強しなければなりません。

ところが大学へ進学するとき、私は自分の行きたい大学へ行けなかったので、英語の先生の勉強をすることはできませんでした。
自分のやりたかったことができなくなったので、何をしようか迷っていました。
大学にはクラブがあります。そこで少林寺拳法があることを知り、やってみたいと思いました。
そして、続けることができたので、大学を出て黒帯をとり、少林寺拳法の先生になろうと思いました。
そして、山口県にかえってきて、道場をひらくことができました。

【ここで 鬼太郎の歌、ギター演奏】

ゲゲゲの鬼太郎の歌は、おばけは学校も試験、会社や仕事もなくてうらやましいなという歌です。
皆さんは勉強は好きですか?

「すきーーー!」「きらーい!」「学校だいすきー!」

さすが恩田小学校のみなさんです。勉強や学校が好きな人がいれば、なかには嫌いだと正直に言える人もいます。

(ここで、ノーベル平和賞受賞のマララさんの記事を見せながら)

なぜマララさんがノーベル賞をもらったか知ってますか?

児童「マララさんの国は女の子が勉強をすることを許されてないけど、女の子も勉強できるように頑張って言っていたからだと思います」(大人のどよめき)

素晴らしい!その通りでございます!(笑い)
今言ってくれたとおりなの。世界には勉強したくても、勉強できなかったり、学校へ行けない人もいます。勉強ができないと文字を読むこともできません。
だから、皆さんの中には、勉強が嫌いの人もいたようだったけれど、勉強がすきになってほしいです。
私は音楽の成績はよくありませんでした。でも、いまは音楽を楽しめているし、周りの人はよろこんでくれています。
みなさんは、どんなことでもいいから、自分で見つけて自分の好きなことを勉強してください。
そうすると自分のやりたいことが分かってきます。勉強しなかったらわかりません。

話は変わりますが、私は少林寺拳法をしています。
自分の身を守るという話をします。
皆さん、横断歩道があります。みなさんはどうやって渡りますか?

・・・ありがとう、いまみんなが言ってくれたのは
赤信号は止まる、青信号はいったん停止して右左、とおもうでしょう?
違うんです。(えーー!?)
青信号は渡るときにも右左を見ないといけません。
自分の身を守るというのは、青信号だから大丈夫なのではなく、青信号でも気をつけ、確かめて渡るということです。
信号を守ったらそれですべてじゃない、信号を守ってなおかつ自分をまもる。これを覚えておいてください。


こういうことはあって欲しくないんですが、むかしある学校にナイフを持って入ってきたおじさんがいました。
大事なことは、あぶないところに近づかないところ、これが身を守る第一です。
しかし、気をつけていても何が起こるか分からない、そのときどうしたらいいかという話をします。

今ここにナイフを持った男がはいってきたとします。
みなさんはどうしますか?

児童「目打ちと金的をする」「ナイフを取ってやり返す!」「なぐる!」「ける!」

いろいろみんな、よくわかってる
でも、ほんとに危ないときには体が固まってできなくなります。
私はそうなったときどうするか?少林寺拳法をしているけど怖いから逃げます。
私ひとりだったら逃げるけど、実際今は皆さんがいるので、ここにある椅子をなげたりします。
覚えておいてほしいのは危険からはまずにげる、できるだけ近寄らない、大声で助けを呼ぶということです。

【英語と日本語で同じ歌をくらべて引き語り】

英語は日本語と比べてリズムや抑揚があります。
日本語では「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す」と棒読みにしても通じますが、英語の場合はそれではまず通じません。
「Good‐morning」と一息で発音しないと通じません。そして口が曲がるくらいあけて、おなかから声をだすことがコツです。

・「英語はカタカナで書かれたように発音しても、通じません。今から、私がいくつかの単語を、英語(らしく)発音してみますから、何を言ったか、応えて下さい。(5つくらいの単語を発音し、応えさせたが、殆ど正解だった。)君たち、本当に耳がいいね。驚いた。

今日私が話したことは英語を勉強するうえで間違いないです、自信をもってお勧めします
さあ、自信というのは何でしょう?

児童「勇気?」「力をつける」

つまり、自信というのは自分の可能性を信じることです。可能性というのは自分が変われること。
どう変わるのかというと、勇気が持てるよう、力をつけるよう、自分がすきになれるように変わる。
変われること、より良く変わる、自分が自分を大切にして好きになれるように変わる。
こういう可能性を信じること、これが自信です。
自信をつけるために大事なことは、やってみることです。

児童「やってみんとわからんよー」

そのとおり、やってみないとわからない。
私が小学校のころ、自分が嫌だった。でも少林寺拳法をして変わってきました。


さて、今日のお話のまとめは
どんな大人になりたいのか。そのために勉強してください。
そして、自信と勇気と行動力がヒントです。

【最後に、いつもニコニコできてるといいねというメッセージを込めて、サザエさんの歌、一番と四番を演奏して締めくくりとされました。】

(まとめ:第1分科会 末次)

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