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今日は環境サロン「里山の再生と保全」の第5回目
2013年10月26日
今日は環境サロン「里山の再生と保全」の第5回目、初めての現地での実施でした。
場所は宇部市の北部、吉部の里山で活動されている二名のところ訪ねていきました。
吉部ふれあいセンターでの現地集合、参加者は14名、ちょいと少ない参加者でした。
お昼前にまず最初は中井良一(水尻川農園)さんのところへ、吉部八幡宮を左手に見ながら山あいに入って5~6分、ここが中井さんの活動拠点、年期の入ったどっしりとした民家でした。
そこではちょいと刺激的な光景から始まりました。
庭先の大きなポリ容器の中になんと今朝、罠にかかって捕獲された猪、内蔵を取り除かれて血を洗い落とすことと臭みを取り除く為か流しっぱなしの水の中に入れられていた。
丸焼きされている猪というのを見たことは何回かあったが捕獲されて処理前という物を見たのは始めてであった。
中井さん曰く、年間約120頭の猪が罠や猟銃で捕獲しているとのこと、その中には小さいものもあれば食に適さない高齢のものもあり、約40頭がこのように処理されて食されているとのことでした。
猪の被害がよく言われるが、このように美味しいお肉が取れることも有り、あながちすべて悪いわけではないと、里山に暮らすたくましさを感じる話であった。
ここから山間地域の現状について、どこの集落も高齢化しており、田畑を維持することに苦慮しており、その一番の要因は雑草の草刈であるとのこと、現状では町中からの人手が頼りとなっている。
中井さんはその橋渡しをされており、何人かの方が町中からこの山間地域にはいられて活躍されているとのことでした。
この地域では美味しいお米が取れるがまだまだ知られていない、是非多くの方にその美味しさを実感していただき販路を広げて行きたいと熱っぽく語られていた。
その後、持参したお弁当を三々五々食べ、次の訪問先へと移動した。
次は同じく西吉部で活動されている江木祐之助(萩ノ本梅園)さんのところへ移動した。
ここも、限界集落所々に見える民家にはお年寄りばかり、見える田畑ももう何年かすれば耕作放棄地になる可能性が高いとのこと、ここでも山間地域の厳しさを肌で感じた。
そんな中、30年かけて梅の木を約200本周囲の田畑、山の斜面の植えて来られた。
そして、下草刈りや枝切り、幹のコケ落としに日々汗を流されてきた。
そんな努力が実り、15年ぐらい前から春先には梅の花が一斉に開花し、桃源郷と見まがう光景が広がるとのことであった。
そして5月頃にはたくさんの実が収穫されるとのこと、その時期には梅園を人たちに開放して喜んでもらっているとのこと、「花が好きで自分で植えたから面倒を見ている。これをビジネスにしようという気はない。来てもらって方には山でもらいたい」とのことであった。
そんな江木さんの活動に共感し、善意の方が斜面に訪ねて来られた方との憩いの場を作られていた。
それには弥生の里、萩の本梅園、梅見小屋と看板が掲げられていた。
中には囲炉裏が設けられて、なんともゆったりとしたくつろぎの場となっていた。
今日はその軒先で江木さんと参加者が語り合い、楽しいひと時を過ごさせていただいた。
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