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「かたって銀天」シリーズテーマ4の「高度情報社会をどう生きる」が無事終了しました。

2024年12月11日

盛重芳文さんをファシリテータとして、「高度情報社会をどう生きる」の語り合いが12月10日(火)シティマンション中山において17:30から開催され、有意義な議論ができました。ただ当初期待した高校生等の参加が得られなかったのは残念です。

総勢11名の参加となり、その中でも3名の専門知識を持っておられる方が参加していただき、ありがたかったです。

まずはじめ30分弱ファシリテータによる、議論すべき問題点の説明、高度情報社会における日本の現状や、対応の遅れなどについて、説明がありました。

電卓が1970年ごろから普及し、ワープロが1985年ごろから使われるようになり、それからのデジタル技術は非常に急速に進歩したということ。使えるソフトもどんどん効率的なものになっていきました。現在では情報の取得はSNSを通して、図書館の本などを通して収集していた時代に比べると、本当に便利になりました。

 またコロナ禍を契機にオンラインの会議も多くなりました。

 最近のAIの進歩は目覚ましく、「〇〇〇〇とは」と 検索すると、AIがすぐ教えてくれます。

現在はモノも生産過剰であふれていますが、色々な形で提供される情報も多く、手軽に得られるだけに、全体に情報過多になりがちな状況にあるようです。

 その後、いくつかのグラフや新聞の記事などが示され、日本が一人当たりのGDPや
労働生産性からみて二流国に転落中であるとされました。

デジタル競争力も31位と韓国、台湾、中国にも大きくリードされています。

東京のスマートシティ度は86位と非常に低いランキングになっているということです。

お話の初めごろに県や市におけるDX推進の支援制度と、規制制度に触れられました。両社とも十分ではないようですが、とくにSNSを通した詐欺事件や誇大広告による被害なども多い中、これらを規制する制度が日本では非常に遅れていることが指摘されました。色々被害を受けて警察に訴えても、法律の裏付けがないので、動けないといった状況があるようです。

盛重さんは時々韓国に行かれるので、向こうのホテルで海外の番組を含め、非常に多くのチャンネルが24時間視れるような状況で、日本とは大きな違いがあることに驚くということです。

さて後の1時間は5人ずつ2班に分かれて、それぞれの疑問点や、課題などについて、ポストイットに書き出し、専門家の方々のコメントをいただく形で語り合いを行いました。

時間が足らなかったところもあり、後で、ChatGPTでAIに回答してもらい補足した部分もありますが、以下のような議論がありました。

・フェイク情報の見分け方はどう考えたらいいか。
→ 発信源に遡るなど、ファクトチェックが重要。最近はAIで画像等も合成できるし、手が込んでいるので、だまされやすい。
→ 経験に基づく判断力が必要ではないか。信用している人の発信は重要視している。

・SNS詐欺に引っ掛からないためには?
→ 急がせる、慌てさせる、大儲けできる、ロマンス利用等に要注意。最近はどんどん非常に手の込んだ仕掛けをしてくる。
→ 会社内で訓練メールがしばしば送られてきて、注意を喚起されている。

・豪州で子ども(16歳未満)のスマホ使用を禁止する法案が可決されたが、ある年齢になったら使わせると却って危険ではないか。規制だけでなく小さい時からの教育が大事ではないか。
→ 賛否両論があろうが、こういった問題に対処するためには、政府、技術企業、保護者、教育者が協力し、規制と教育の両方をバランスよく組み合わせたアプローチが求められている。(ChatGPTによる)

・世界中の人が膨大な量の情報を発信し保存したりするので、冷却のエネルギー消費が心配だ。
→ AIには結構エネルギーが使われる。寒いところ、海に沈めているところもある。
(時間の関係で十分な議論ができなかったので、ChatGPTで「世界中の人が膨大な量の情報を発信したり、AIの利用によって、冷却のエネルギー消費が心配です。膨大な情報はどこでどのように保管されているのでしょうか」と質問したら、「膨大な情報は主にデータセンターという施設で保管されています。・・・・」即座に丁寧な回答が返ってきました。)

・SNSの影響力はそれほど大きいのか?
→ 最近では、兵庫県知事選での斎藤元彦氏の再選にはSNSが大きな影響を力をもったことが話題になっている。情報の真偽についての判断力が問われる好例である。

・クラウドは利用した方がいいのか、よくわからない。
→ 自分としては、クラウドはあまり勧められない。自分はFB、LINEも使わない。

・SNSの用語がシニア世代にとっては理解しにくい。もう少しわかりやすくならないか。
・ シニア世代だけではないが、一般の人の情報技術への苦手意識をどう減らしたらいいのか。
→ 専門家、情報技術になじめない人、双方が必要な意思疎通のための努力することが求められると思う。

・Youtuberの収入はどこから得られるのか。
→ Youtubeを運営するGoogle社から、資格を得たYoutuber の影響力の大きさに応じて支払われ、その主な原資は広告料のようです。(ChatGPT)より)

・伝えたい人に伝えたい情報が伝わらない
→ 世話役の説明にもあったように、日本の場合は詐欺メールやネットを通した詐欺事件が十分な対策が打たれずにやりたい放題に横行していて、自己防衛が重要視されるようになってきているので、メールもなかなか開かれない場合が多い。
→ 広報のやり方が悪いのもあろうが、好奇心や冒険心をもつ、たくましい若者が育っていない学校教育に問題があるのではないか。学校側も安全面で過保護のきらいがあると感じる。

以上、少し長くなってしまいましたが、報告を終わります。
参加者集めに奔走され、万事お世話いただいた盛重様、専門知識を提供いただいた、町田様、青沼様、中村幸司様はじめ、ご参加いただいた皆様方に厚くお礼申し上げます。(文責M.U.)

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