山ヒメ俱楽部主催のイベントで、谷口貴久さんの講演がありました。
2024年12月09日
12月7日ときわ湖水ホールで開催された表記の講演会に参加しました。時間を間違えて、はじめの1/3程度?は聴けてないので、要点は全部おさえられたわけではないですが、先月小田原で行われた講演の様子がオルタナティブスクール イロトリドリ のブログに詳しくまとめられていましたので、参考にさせていただきました。https://ameblo.jp/irotoridori-school/entrylist.html
谷口さんは1988年、門真市生まれ、国際経験豊かな方で、19か国2千回以上の講演をされている著名な環境活動家です。
はじめはマイクロプラスチックが大きな課題と思い、それまでの事業経営の仕事を辞めて、このような啓発活動に入ったそうですが、そのうち気候変動の方がより大事だということに気がついたということです。
北極圏で38℃が観測されたという話がありましたが、それは2020年6月シベリアのサハ共和国のべルホヤンスクで観測されたというこの記事によるのでしょう。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20211214-OYT1T50164/
2023年7月グテーレス事務総長は動画で「地球温暖化時代は終わり、地球沸騰化の時代に入った」と述べています。https://blog.unic.or.jp/entry/2023/08/25/103926
生き甲斐がIkigaiとして通じるということは初めて知りました。
好きなこと、得意なことで、世の中が求めることに応えられ、稼ぐことができれば、生き甲斐のある人生が送れるということです。楽しく仕事ができるほどいいことはないということですね。
正義は時の権力者が自分達の正義を押し付ける。正義はそれぞれ人によって異なるとも。
フィリピンの学校で 事実と意見を区別させることを教えているそうです。
今の日本の教育は子どもを子ども扱いして、大人の思うとおりに育てる。もっと子どもが主体的に学んでいく方式をとる必要があること。
また義務ばかり教えて、権利を教えないとされました。
それぞれの子どもたちが持っている個性を無視して一律の教育をすることによって、その可能性を摘み取ってしまうことになってしまうとも。
世界では正解のない問題を考えさせたり、テストをなくする方向に動いていたり、コミュニケーション力が評価されるということです。
スェーデンの小学校では、社会をよりよきものにするための具体的な行動についても教えているそうです。
これまでの日本式学校教育ではなく、オルタナティブ教育として、フリースクール等で行われている子ども主体の教育に変えていかなくてはならないとされました。
このように、ESDという言葉は出なかったですが、ESD的教育の重要性を話されたと感じました。
気候変動に対してやれるときに、自分でできることをしたということが大事。私たちが気候危機を阻止できる最後の世代。誰かがやってくれるだろうと無関心を続けていたら、気象災害の増加、海面上昇等以外に、食料不足等で平和が失われることの影響が大きいということも印象に残りました。
人は知らないと動かない 意外と知っていないということはある意味、希望である。
また斎藤幸平さんの「人新世の資本論」にもあったと思いますが、3.5%の法則(3.5%の人が動けば社会は変わる)に則って、このような活動をしているということです。
言うばかりではなく、誰かが何とかするだろうということではなく、変えたいと思って行動すること、希望をもって前向きに、楽しく行動することが大事だということですね。
政治の重要性などについて講演のはじめに語られたと推測しますがが、政治家がわるいのではなく、政治家を選んでいるのも自分たち、みんなの選択にかかっている。政治家のみならず、安全な食品、様々な商品、様々なサービス等々・・・・・
関連して、選挙の投票率は、年齢差よりも家庭の収入レベルに影響を受けるというグラフを示されましたが、これは日本のデータではなく、ノースカロライナ州のチェロキー族東部部族の投票パターンを調査した結果のようです。
https://luskin.ucla.edu/akee-on-family-incomes-effect-on-voter-participation
経済的余裕のある人達は、いい教育を受けられ、社会的問題を考える機会もふえるということが関係しているようです。今の日本の教育には当てはまらないでしょうが。
質疑の時間はさほど活発な議論が行われなかったというより、よく聞き取れなかったので、
このあたりについても、先に示したオルタナティブスクールイロトリドリのブログが参考になります。
末筆ながら、このような機会を設けていただいた山ヒメ倶楽部および、宇部に足をはこんで、貴重なお話をいただいた谷口貴久さんに厚く感謝いたします。(文責M.U.)
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