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7月1日に開催された「第4回宇部大空襲を知るつどい」に参加しました。

2023年07月03日

お忙しい中、多彩なプログラムを用意された岡本正和さんはじめボランティアスタッフの方々よく頑張っておられます。

今回は、TYSの夕方ニュース昨年8月15日終戦特集録画の紹介に始まり。工藤洋三さん監修の宇部大空襲のDVDを見ながらの解説が為されました。
 岡本さんの今後の抱負として、標柱物語の完成、それから宇部周辺の戦災関連の遺跡のまとめをしたい由、話されました。

その中で、三嶋神社の狛犬の足、小野来見の民家が建立された慈母観音像の写真が紹介されました。後者はパイロットだった身内の方が墜落事故で、なくなられたのを供養するためであるとか。

そして当時、宇部大空襲に会われたお二方の体験談を急遽二日前にお願いされて、千葉から昨年度に引き続き来宇された内山さんは、たまたま疎開先の熊毛郡八代から久しぶりに帰った常盤町三丁目の家で真夜中大空襲に会い、母と弟、妹と山手の方に逃げられました。
その途中で防空壕に入れてもらおうとしたが、2回断られたそうです、もし入っていたら命を落としていたかもしれなかったとされました。

沖ノ山同仁病院の看護婦時代の体験手記は、代読による紹介でしたが、大空襲時、患者さんを宇部港駅の貨車の下まで幾度か避難させたことや、海が真っ赤に焼けていたと書き残されています。

この写真は、当時7歳だった伊藤さんの体験を書かれたものが、ロビーの展示場に張られていたので、撮らせていただいたものです。

最後の方は、違っているところがあるかもしれませんが、入力したものを示しています。
空襲の日、お母さんと4人姉妹でしたが、お母さんの準備を待っているうちに文子さんと5歳の妹がはぐれてしまう形になり、二人の帰りを待っていた母と姉と末の妹が、逃げる途中に背中におんぶされていた8か月の妹に焼夷弾のかけらが落ちて亡くなったそうです。

このことはずっと伏せておられたようですが、この度初め公けにされたということです。

本当に、戦争は無慈悲です。

プログラムの最後に、山田洋次監督のNHKインタビュー番組のDVDを鑑賞しました。

実はこの番組は、岡本さんの仲介で山田監督の同意が得られたということも初めて知りました。

山田洋次さんの一家は大阪ご出身のようですが、満州にもかなり長く過ごされ、恵まれた生活をされていたようです。

敗戦後、長い時間をかけて、苦労して日本へ引き揚げられ、一家は宇部の親戚の家でしばらくの間、過ごされたそうです。

岡本さんの話を聞いて、王希奇の大作「一九四六」を見て、山田監督は当時を思い出されたようです。

小野文恵さんのインタビューはこの絵を背景として行われています。

15歳の監督は、家計を助け、学費を稼ぐために、日本海の方に買い出しに行き、ある時、ちくわが売れず、困って、西宇部にあった競馬場の客が、立ち寄る食堂のおばさんに、買ってくれませんかと持っていったら、「みんな置いていきなさい」と買てくれ、「もし売れ残ったらいつでもおいで」と言ってくれたそうです。

顔は憶えていないが、この体験がのちの山田監督の生き方に非常に大きな影響を与えたいうことでした。

こういうことがあるんですね。

インタビューの最後に小野さんが「これから若い人達にどう生きていったらいいって思われますか」という問いに、」寅さんと同じことしか言えないね」、生きていれば何度か生きていてよかったと思うことがある、それが幸せってことだよね」というお答えでした。

最後に7月22日に、山田監督の最新作、吉永小百合、大泉洋主演の「こんいちわ母さん」の宇部特別先行上映会が宇部シネマシクェアが行われるという案内もありました。

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