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オンラインですが、JICA青年研修(インドネシア)が始まりました。
2022年12月07日
JICAによる青年研修が12月5日から22日までの予定で始まり、昨日開講式が行われました。オンラインになったことにも関係した可能性もあるかもしれませんが、これまでと違い、11名の研修員のうち8名がパプア州のスピオリ県からの参加でした。あとはリアウ州の南隣、西スマトラ州の海岸に面したパリアマン市から1名、ジョグジャカルタ近郊のグヲサリ村から1名、JICAジャカルタの職員1名の参加です。
地図で確認してみて、カリマンタン、スマトラ、ジャワ、スラウェシ、バリ、東チモール、パプアまで、インドネシアの国の大きさ、多様性について再認識しました。
ジョブレポートでは紅一点のパリアマン市のリマさんと、スピオリ県文化観光局のジャックさんの報告がありました。スピオリ県については(その2)でまとめることとして、ここでは、ジョグジャカルタの埋立処分場についても触れたいと思います。
パリアマン市はリアウ州の南隣の西スマトラ州にあり、面積73.4km2、人口99,600人ですが、ごみ問題と安全な水の確保と汚水の適正処理に係るインフラ整備に課題を抱えているというお話でした。
地理的にはなじみのブンカリス市に近い位置にあり、似通ったところもありますが、きれいなインド洋に面した海岸都市で、観光客も多いようです。
ごみは24400トン排出され、うち管理廃棄物は48.7%で、一部リサイクル、コンポスティングされますが、あとは最終処分場にオープンダンピングされているのが現状のようです。
また、汚水については、衛生処理の割合は41.3%(安全な衛生処理の割合は11.3%)であるとい言うことですが、水の利用や屎尿の処理の現状について、詳細はよく理解できませんでした。
その他、ジョグジャカルタ特別州バントゥール県グヲサリ村からの研修員もおられるので、このあたりのゴミ最終処分場の状況をグーグルマップで見てみました。
一部有用物は、ゴミ銀行や3Rリサイクルセンターあるいは埋め立て地において回収され、リサイクルに回されるものの、食べ物ゴミとプラごみその他、あらゆる種類の大量のゴミが、山中に埋め立てられています。
衛生埋立てはインドネシアでは数えるくらいしかないようで、ここで見られるジャグジャカルタ中心部から南東数km郊外の大規模な処分場は衛生埋立の範疇には入っていないようです。
3枚の写真はおそらく埋め立て地で一部リサイクル可能なものを回収している状況だと思います。右下の写真は非常に多くの牛がゴミの中の食べ物をあさっているところです。
これも一種のリサイクル、有効利用でしょうか?
一応、最終的には覆土して、緑化も図るようですが、谷の部分にゴミの山が築かれます。1枚目の図に、参考にグーグルアースで調べた埋め立て地の130m、110m、85mといった標高を示しています。
見学者が多いようで、これらの写真も多くは見学者によって撮られたものでしょう。記念撮影の写真も何枚かありますが、ふざけている写真や、少し複雑な思いをしているような写真、それからSave Earthというプラカードを掲げた若者もいます
食べ物が腐ると、有機物を含んだ黒い浸出水が出てきます。ここでは、曝気処理をしているようですが、さほどきれいになっているようには見えません。
実際、現場から1.5kmほど下流の河川を見るとまだ黒い色をしています。これでは衛生埋立とは言えませんね。
こういった状況は、インドネシア全国に共通する問題のようで、しっかり研修の中でも議論が必要であると思います。((その2)につづきます。)
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