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久しぶりの宇部まつり(その2)マイクロプラスチックの可視化映像

2022年11月08日

漂着ごみの多い、常盤海岸西詰めの砂浜の砂を採種し、その少量を1mmメッシュの篩でふるい、通過した砂を小さいポリカップに移します。これに少量の水を加えて、スプーンで攪拌します。

微細な粒子が水面に浮いてくるので、デジタルマイクロスコープの焦点を合わせ、その映像を大型テレビに映します。

そうするとたとえば写真のようなきれいな映像を見ることができます。白い微粒子が多いですが、おそらく発泡スチロールの微粒子です。

黒く見えるのは石炭の微粒子だと思われます。茶色いものはおそらく砂の微粒子、赤いものは何か、プラスチックかもしれませんがわかりません。

粒子の周りに小さい白い花びらのような物がたくさん見えますが、お客様にはおそらく微生物だろうという説明をしていました。

中にはたまたま、こんなきれいなハート型をしたものもあり、みんな感心しました。

加藤さんは、生き物ではなく、微細気泡ではないかと言い、なるほどその可能性も大きいと思いました。

それならば、水に界面活性剤を加えれば、状況が変わってくるのではないかと、二人の考えが一致しました。

翌日、学習館で実験をしてみたところ、その通りでした。
はじめから界面活性剤を入れた水で攪拌したところ、いくらか微粒子が水面あるいは水中に浮かんでくれましたが、花びら模様は見られませんでした。

今度は途中で、界面活性剤を加えてみて、しばらく様子を見ていますと、徐々に花びらが消え、一部微粒子の真ん中あたりに気泡らしきものが見えるものもあります。

右上の写真と、右下の写真では1分の差がありますが、この間に白い発泡スチロールの微粒子が浮力を失って沈んだ前後の写真を偶然取ることができました。

なお石炭は水面というより少し水中に浮い手いるように見えます。

ともあれ、今回は幸い天候にも恵まれ、何よりも心配したマイクロプラスチックの可視化、観察ができたこと、試料の調製から観察まで一連の流れが掴めたことが大きな収穫でした。

興味あるこども達には、試料の作り方から,マイクロスコープの操作まで、体験してもらうことも可能になったと思います。

ただ最近のこども達は、好奇心があまりないような気がして寂しい気がします。

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