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遅くなりましたが、2021年度第3回ESD研修会の報告、まず山口県ひとづくり財団首藤裕司さんの特別講演です。

2022年04月11日

山口県ひとづくり財団 県民学習部長 首藤裕司さんには、
「山口県における人づくりとESD推進について」~若者育成事業の取り組みを通して~
と題してお話しいただきました。

首藤さんは昭和55年に山口県の教員に採用され、宇部中央高校、宇部工業高校等を経て、平成29年3月に下関西高校の校長退職後、その後山口県ひとづくり財団に移られ、5年間務められ、この3月で退職とのことです。

山口県ひとづくり財団は山口国体があった年の1967年に設立された山口県教育財団を前身にして、2006年以来秋穂二島の山口県セミナーパークの指定管理者を担っています。2021年度は新たな第5期の一年目であるとのことです。
職員数は総勢130名、そのうち60名はセミナーパーク以外の青少年自然の家や埋蔵文化財センターなどの管理にも従事されています。また、約3割が県のOB、2割が教員OBであるそうです。

県民学習部は生涯学習推進センター、環境学習推進センターからなりますが、ESDうべ推進協議会は両センターの、それぞれ次長とセンター長に 参事をお願いしております。

本講演では、主として若者の育成に焦点を当てて、お話しいただきました。
内容が豊富で、限られた時間でしたので、全貌を理解することができなかったところがあると思いますが、それぞれお気づきがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

山口県においては2020年度に「新たな時代の人づくり推進方針」が定められ、目指す人材像として、「ふるさと山口に誇りと愛着を有し、高い「志」と「行動力」をもって地域や社会の課題を自ら発見、他者と協働しながら解決し、新たな価値を創造できる人材」とされています。

若者育成事業の全体像については、下の図に示されていますが、幼児から大学生に至るまで山口未来アカデミアの5事業を中心として、今年度の事業が行われました。

「新たな時代の人づくり・全体概要」やこれを反映した、山口県が直接管理する事業については以下のURLで見ることができます。
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/19/11426.html

以下これら5事業について説明されました。

まず、やまぐちキッズスクールですが、幼児・小学生およびその保護者20組60名程度を対象として、自然体験・ものづくり・科学実験・作物の収穫作業などにより、自然を大切にする心や、感性や好奇心などをはぐくむ体験プログラムです。

子どもたちのまちづくりセミナーは小学校4~6年生を対象として、SDGsを考慮してどんなまちが作りたいかを、考えさせるプログラムです。

3つめのやまぐち「志」キャンプは、小学5年生~中学2年生50名を対象として、8月は十種ヶ峰少年自然の家2泊3日で、萩でも学習する。12月は1泊2日で、キャリア教育やプログラミングにもチャレンジします。

4つ目の、やまぐち高校生ふるさと探求は県内高校生30名強を対象に、ふるさと山口の歴史や伝統文化、先人の「志」と行動力に学び、次図の上の表にあげているような地域で活躍している大人の世代との交流も経験して、地域や自分の未来について考えるプロジェクトです。

5つ目は、やまぐち若者マイプロジェクトで、2020年度から実施されていますが、県内の高校生40人程度(学校単位・個人)を対象として、大学生や社会人のメンターによる伴走を受けて、身近な課題を解決に向けて取り組むものです。

2020年度は16チームが参加したが、2021年度は次図の上の表に示したような14チームが参加したそうです。 (第2報に続きます)

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