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2020年度第4回環境サロン「NPO Rainbow Fish の活動について」その2です

2020年11月20日

興味深いのは、回収したごみの中には3,40年前に流行した人形などがあり、それほど長い間清掃されたり、ヨシ原に捕捉され海に流出しないままでいたと言うことになります。

すでに2011年からこのような活動を始められ、経験を積まれる間に、様々な知見も蓄積されてこられたようです。

左上:このようなヨシ原干潟は水の浄化能力が高いと言うことを示された図です。
左下:多摩川河口に4つのこのような干潟があり、今後順次、場所を移していく予定とのことです。

右: そしてより長期的には東京湾に面するその他の干潟についても対象にしていきたいと大きな夢を語られました。

図のような4段階のステップを考え、鶴見川河口の干潟にヨシを植えてよりよい生態系を創出したいとされました。

また本業がIT関連会社なので、水質測定機器の開発や水・底質改善装置の活用も考えているとのことです。

ヨシを健康にするために、ヨシの刈りとりも重要であると言うことも印象に残りました。広報活動にも力を入れておられます。

かわさきFMのインタビューの動画も参考になります。
https://www.youtube.com/watch?v=mhD4EYqdE34

組織を機能的にするために、理事の担当役割をしっかり決めておられます。

最後一部重複もあり少し長くなりますが、ディスカッションでの応答や、現在持続可能性が問題になっているわれわれのNPOから見て、見習うべきことを含めて、メモとして残したいと思います。

◎ディスカッションの内容と学ぶべきこと

・なぜこのようなことをやることになったのか。その動機は何?
→IT産業は厳しいところで、身体や精神を病んでやめていく人がある、自分もこういう生活でいいのかなと思い、何のために生きるかとか考えるようになった。何か社会的にいぎあることをしたいと思った。
・なぜごみ拾いなのか
→お金がかからない。知識もさほど必要ない。誰か遣らなくてはいけない、誰もが肯定的、など
もうすこしいえば、海の汚染を防ぎたい、おいしい魚を食べたい、生態系を守りたいなど・とくに干潟に注目したのは
→すごい浄化力があること、ダイシャクシギ、アサクサノリ等絶滅危惧種も守りたい
・ヨシの利用は考えられるか
→ストローにしたり、ヨシ簀にする手もあるが、放置していては質の良い材料は得られない。
 刈りとりして新芽を出させることが必要だ。
・ヒヌマイトトンボ生息代替地でもヨシの管理が議論になるが、どうすればいいのかがはっきりしない。
→ヨシは根さえ残っていれば新芽が再生しやすいという強さをもっているそうだ(大型恐竜が生きていた白亜紀に単子葉類の祖先が生まれたと考えられており、双子葉類が枝葉に新芽を付けるので食べられてしまうと子種が育たないのに対して、単子葉類は根株から新芽を出すので食べられれば食べられるほど新陳代謝が促進されるという生存戦略をとっている。ヨシは野生の単子葉類植物なので、この生存戦略を受け継いでいるものと思われるとのこと)。


・少人数でやるより、大人数で一挙にやる方が効率的ではないか。
→1人あたりの回収量から言うと少人数の方がうんと効率が良い。400人で2時間弱の回収量と、4人の3時間の作業の方が多く回収できることがある。
 河川のごみは泥で汚れている。また、ヨシ原の作業では目を突いたりして事故をおこす危険もあり。責任を主催者がかぶるのは問題だ。

・最近発泡スチロールのごみが気になるが多摩川ではどうか。マイクロプラスチックになりやすいが、東京農工大学の高田秀重さんの情報発信でもあまり触れられていないのが不思議に思う。
→それは当然目立つごみであり意識している。
→福岡の海岸ではどこも一番発泡スチロールが目立つ。

○これから先のビジョンについて

・組織構成として、①バックヤード担当(総務)、②マーケティング担当(金策)、
 ③プロダクト担当(公益活動)、④プロモーション担当(広報)が置かれているのもさすが。

・4段階のプロセス なかなか体系立っていていい。
①保全活動 勉強会や広報活動
②復元活動 ヨシ原のごみ拾い、ヨシ刈リ
③維持管理活動 テクノロジーを活用した水質浄化
④創出活動   干潟環境の創出(鶴見川河口)

・干潟清掃についても多摩川のみならず、将来的には東京湾全体を意識されているのはすごいと思う。

・以下のキャッチフレーズは、いずれも本気の活動をアピールである。
 「全ての全てにとっての水をきれいにする」
 「やり過ぎていこう」
「自腹からの脱却」

○団体の運営について

・なぜNPOを取得したのか
→社会的信用が上がる、大きな仕事ができる
・経理も複式簿記で面倒と思うが、詳しい人はおられるのか
→自分も仕事柄、営業面で相手企業の経営状況を知るために、複式簿記の書類を勉強したりしていたので、ある程度自分でこなせる・

・クラウドファンディングは継続的に挑戦されるのか。先日、末次さんと話していて、一般市民もさることながら、企業をターゲットにすべきであると考えられているということだった。鎌塚さんも同じお考えか・
→国交省や環境省もごみが人目に突くところはきれいにするが、人目につかないところはなおざりになる。住民から苦情が出れば動くだろうが、そうでなければ動かない。
 たとえば飲料メーカーの企業にとって、やはり自分たちの製品が環境を汚しているということに後ろめたさを感じている。ポイ捨てをなくす宣伝費をかけるより、清掃活動を行う団体に助成して、そこから評価してもらう方が費用対効果がいいと考えると思う。
グリーンバードという団体はコカコーラをはじめ多くの企業の寄付を受けている。
http://www.greenbird.jp/
(この団体のHPによると2019年度の経常収益は6千万円にも達している。)

・ピリカのMVPを獲得されたということですが。
→今年の5月3日のごみの日にMVPを受けた。 https://www.youtube.com/watch?v=mhD4EYqdE34

○人びとの価値観の認識について

・大都市圏の場合、ポイ捨てごみは一部であり、ポイ捨て禁止の啓発活動はあまり効果がないというお話をされたが、この辺りではポイ捨てごみと不法投棄が主なものであり、いくら我々が回収しても回収しても新たに流れ着くので、きりがない。やはりこういう啓発は子ども時代にしっかりやっておく必要があると思うが。
→自分は少し考えが違う。いくら言っても聞かない人がいる。シンガポールのように厳罰にすれば効果があるかも知れないが、道徳的に教えても、ダメだと思う。人間は結局損得で行動する人が圧倒的に多いと思う。
 誰かが清掃活動をしなくてはならないので、我々のようなボランティア団体が自腹でなく活動していくことが重要な力になるのではないかと思う。 


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